スーパーロボット大戦OGs
0093話
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分かった。用意しておくわ」
丁度作戦の話がまとまった所で、ヴィンデルが通信装置の前からこちらに移動してくる。
「許可は貰った。ただし、ノイエDC側から1人同行させるそうだ」
「お目付役か?」
「ああ。噂をすればなんとやら。プロジェクトTDのメンバーの1人がノイエDCに合流してきたらしい」
スレイか。見た目は完全にお姉様系統なのに、実はブラコンという凄まじいギャップの女だ。プライドが高いだけならまだしも、下手に実力もあるから扱いにくい。
「ま、バン大佐からすれば色々と独自の行動をしている俺達は怪しく見えるんだろうし、しょうがない。ヴィンデル、ライノセラスを使うが構わないな?」
「ああ。土産を楽しみにしている」
「アクセル大尉、スレイ・プレスティ少尉だ。よろしく頼む」
ライノセラスで移動中、ブリッジにいた俺にスレイが近づいてきて話し掛けてきた。
敬礼をしてはいるが、内偵が仕事な為かその目にはこちらを観察するような光が浮かんでいる。
にしても、オウカにしろ、ゼオラにしろ、スレイにしろ。何で俺と一緒に行動する女パイロットは基本的にこちらを疑いの目で見るんだろうな。
「ああ、話は聞いている。スレイ少尉の仕事は作戦区域後方の警戒だ。臨時少尉とは言え、階級を貰っている以上こちらの命令には従って貰うが構わないな?」
「はっ!」
敬礼するスレイを見てから、ライノセラスの操舵を担当している量産型Wへと声を掛ける。
「シロガネのレーダー範囲ギリギリの場所を移動していろ。そのうち餌に食い付いてくる筈だ」
「了解」
「アクセル大尉、本当にあのスペースノア級がこんな簡単に餌に食い付くのか?」
「食い付くさ。いや、食い付かざるを得ないって所だな。あの艦の艦長は手柄を欲しがっている。そこにその手柄が来ては……ほらな」
レーダーを見ると、シロガネがこちらへと向かい進路を変更している。思わず口元に笑みを浮かべつつ、量産型Wへと指示を出す。
「取りあえず、ハガネと一緒では色々と都合が悪い。チュニジア近辺までシロガネを引きつけろ。あちらとしてもハガネと共同で手柄を立てるよりはシロガネだけで、と考えるだろうしな」
不審そうなスレイだったが、数分後、俺の予想は外れる事なく的中した。
シロガネがハガネと別行動を取り、こちらへと向かってきたのだ。
「よし。引き離しすぎず、近づけさせすぎずの距離を保て。目標の地点までは後10分程だ。……スレイ少尉、お前の任務は作戦地区後方の警戒だ。そろそろ出ろ」
「了解した」
頷き、ブリッジを出て行くスレイの背を見送る。
スレイは確かにプライドが高く、それに見合っただけの能力も持っている。だが、全て自分を基準に考えている。それ故に
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