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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百三十三話 オーブ解放
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も人が多い方が楽しいし」
「シンがいないともっとな」
「彼とはどうしても仲良くできないんだね」
「する気もない」
憮然とした声で述べる。
「何時か抹殺してやる」
「早まったことはしないようにね」
「ああ。殺さない程度にな」
「いや、それだけじゃなくてね」
「!?」
「ああ、わからないならいいよ」
ユウナはそれ以上は言おうとはしなかった。
「気にしないでいいから」
「何か引っ掛かるな」
カガリの勘がそれを教えていた。
「一体何なんだ」
そんなことを言いながら香港へ向かう。その中でドモンは燃えていた。
「ねえドモン」
そんな彼にレインが声をかける。
「わかってると思うけれど」
「ああ」
ドモンは燃える声でレインに言ってきた。
「わかってる。ここはな」
「そう。ならいいけれど」
「香港だ」
彼はそのうえで言う。
「そこで奴と」
「それでねドモン」
「どうした?」
「この戦いの後はどうするの?」
レインはそれを尋ねてきた。
「マスターアジアとの戦いが終わって。それから他の戦いも終わったら。どうするの?」
「それはわからない」
ドモンは答えた。
「俺は戦うことしかできないからな。他のことは」
「そうなの」
レインはそれを聞いて悲しいようなわかったような顔を一瞬だが見せてきた。
「やっぱりそうなのね」
「それがどうかしたのか?」
「いえ」
だがそこから先は言わなかった。
「何でもないわ。けれどね」
「ああ」
「今度の戦いが貴方にとって非常に大きなものになるわね」
「倒す」
彼はまた言った。
「何があっても。それだけだ」
「そうなの」
「そうだ」
その言葉には迷いはなかった。それがドモンであった。
「倒す!」
今彼とマスターアジアの最後の戦いがはじまろうとしていた。そしてそれはレインにとっても大きな運命の分かれ道となるのであった。

第百三十三話完

2007・1・3
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