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八条学園騒動記
第三十七話 華の四姉妹その五
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 フックはそのギャラクティカ=ファントムをボトルに入れながら言う。あまりにも色々な酒を入れたので不気味な色をしている。洪童がそれを見て言った。
「爆弾酒よりも効きそうだな、これ」
「爆弾酒って?」
「ああ、韓国の酒なんだ」
 アンネットにそう答える。
「ジョッキにビールを入れるんだ」
「ええ」
「そこにウイスキーをコップ一杯入れてそれをそのままジョッキに入れる。つまりビールとウイスキーのミックスなんだ」
「悪酔いしそうね」
「効くぜ」
 彼は言う。
「半端な悪酔いはしない」
「おっ、そりゃ面白そうだな」
 ジョルジュがそれを聞いて声をあげた。
「じゃあ今度は」
「春香に飲ませたら殺すからな」
 洪童は目を座らせて言ってきた。
「いいな」
「おい、マジかよ」
「当たり前だろうが。誰がそんなこと許すか」
 酔っていても彼は彼であった。やはり妹のことになると話は別だった。
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