暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第10話 妹の魔法と招待状?
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るに、深刻な話では無さそうです。その事に安心しながら、私達は席に着きました。そして紅茶を少し飲みホッとした所で、母上が話し始めます。

「ヴァリエール公爵家の三女ルイズに友達を作る為に、同い年の子を呼ぶ事になったのよ」

「たしか、アナスタシアが同い年でしたね」

 私が返事を返すと、母上は頷きました。

「そうなの。それでアナスタシアとモンモランシ伯の子供に、招待状が届いたのよ」

 家だけでなく、モンモランシ伯の子供もですか?

「今は“情勢が不安定だから自重する”と言う話になっていたのだけど……。王都で公爵とモンモランシ伯爵が、アズロックと話をして、私が護衛に付けば安心って事になってしまって……」

(いくら魔の森拡大阻止の為、この三家が仲が良いからって。……それよりアナスタシアの安全は、本当に大丈夫なのでしょうか?)

 私はその話に、思わず溜息を吐いてしまいました。

「もちろん、ディーネちゃんとギルバートちゃんも一緒よ」

「「私も?」」

 思わず出た言葉が、ディーネとハモってしまいました。

「明後日の朝、アズロックが帰って来るから。帰って来次第出発よ。一度モンモランシ伯の家によって、伯爵令嬢の……えーと」

「モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ?」

 母上が名前らしき所で言い淀んだので、モンモランシーのフルネームを言ってみました。しかも図星だった様です。母上が少しだけ渋い顔になり、睨まれてしまいました。まあ、この手の指摘なら訓練が激化する心配は無いので、怖がる必要はありません。

「良く知ってたわね。……取りあえず、その子と護衛に合流して、ヴァリエール公爵の屋敷へ向かう事になったわ」

「「はい!!」」「はい」

 私とアナスタシアは元気に返事をしましたが、ディーネの反応が若干鈍く声も小さかったです。ディーネの出自については、養子に取る時に話してあります。その事を気にしているのかもしれません。母上も気付いてる様ですが、後でフォローをしておいた方が良いでしょう。






 いよいよ、原作キャラと初の対面です。情勢が情勢だけに、杖と剣は必須ですね。何事も無ければ良いのですが……。
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