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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十一話 情報共有
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 日は沈み、闇に染まる海鳴公園でなのは達と合流する。

「まだ大丈夫だよね」
「ああ、約束の時間まではまだすこしある」
「よかった。
 ならこれ、ずっと預かったままだったから」

 なのはが差し出したシーツに包まれたモノを受け取り、シーツを取り払う。
 そこのあったのは赤い魔槍ゲイ・ボルク。
 そういえばジュエルシードを破壊した時は壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)を使用しなかったし、破棄した記憶もない。

「すっかり忘れてたよ。ありがとう、なのは」

 なのはに礼を言いつつ、外套にしまう様に槍を霧散させる。

「これで士郎君の武器庫になるのかな?
 そこに戻ったの?」
「ああ、ちゃんと戻ったよ」
「よかった」

 外套にしまう様に霧散させなければ、転送しているようには見えないだろうな。
 今後も外套から取り出すような形で誤魔化すか、最初から投影して武器を用意しておく方がいいかもしれない。
 まあ、それは後で考えるとしよう。

「ところで士郎君」
「ん? どうかしたか?」

 じっとこっちを見ているがどうかしたのだろうか?

「士郎君ってモノを転送できるのにいつも赤い外套姿なんだね」

 ああ、そういう疑問か。

「手の中とかある程度なら転送の位置は調整できるんだけど、なのはの服みたいに着替えるように転送させることは出来ないんだよ」

 まあ、投影であるが故に仕方がないが、レイジングハートのように一瞬で戦闘用の服を纏う事が出来れば便利だとは思う。
 そういえばあのイカれた杖(カレイドルビー)は可能だったな。
 仮にアレがあっても使う気はさらさらないが。
 そんな時俺達の前にモニターが現れる。

「お待たせしました。時空管理局です。
 これから我々の船、次元空間航行艦船『アースラ』に転送しますが、準備はよろしいですか?」
「は、はい。大丈夫です」

 美由希さんと同じ年頃の女性の言葉になのはが返事をして、俺も頷く。

「ではいきます」

 その言葉と共に足元に魔法陣が浮かび輝きが増し、輝きが収まった時には見たこともないところにいた。

「……ここは」

 いきなりの事に少し呆けてしまうが、背後の気配に振り返る。
 そこには

「いらっしゃ〜い。
 時空管理局、次元空間航行艦船『アースラ』にようこそ。
 歓迎するわ」

 笑顔で俺達を出迎えるリンディ提督がいた。

 ……まあ、ここが時空管理局の船という事も納得しよう。
 いきますという言葉と共にいきなり転送されるのは驚いたし、元いた世界や今住んでいる世界よりも遙かに進んでいる科学技術にも驚いている。
 そんなことよりだ。

「協力者の出迎えがわざわざ提督自らというのはよいので
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