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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十八話 思いだけでも、力だけでも
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             第百十八話 思いだけでも、力だけでも
「おいおい、こりゃまた酷いな」
ロンド=ベルから話を受けたオーブはすぐにキラ達の捜索をはじめた。彼等がそこで見たものは破損したモビルスーツや戦闘機の残骸であった。
「スカイグラスパーなんか真っ二つじゃないか」
「こっちの赤いガンダムは・・・・・・自爆か?」
オーブの将兵達は残骸を見ながら言っていた。既に生存者の捜索、救出も行われている。
「生存者はいるのか?」
キサカが彼等に問う。
「はい、今一人発見しました」
「誰だ?」
「多分スカイグラスパーに乗っていた少年です。脱出ポッドの中で意識を失っていました」
「そうか。だが生きているんだな?」
「はい、全身を強く打っていますが命に別状はありません」
「そうか、それは何よりだ」
キサカはそれを聞いてほっとした顔になった。
「やはり生きているに越したことはないからな」
「全くです」
「それでもう一人だが」
「あっ、ちょっとカガリ」
キサカの横にいたユウナが飛び出したカガリに声をかける。
「単独行動はよくないよ」
「そんなこと言ってる場合か!」
カガリは制止するユウナに対して叫ぶ。
「キラがどうなったかわからないんだぞ!」
「確かに気持ちはわかるけれどね」
困った顔でカガリに言う。
「それでもまだ敵が潜んでいるかも知れないし迂闊な行動は」
「いたら私が倒してやる!」
一向に話を聞き入れない。
「それよりも早くキラを!」
「やれやれ困ったものだね」
ユウナはそんなカガリを見てふう、と溜息を吐き出した。
「そういうところは昔から変わらないんだから」
「まあカガリ様らしいといえばらしいですな」
「まあそうだね」
キサカの言葉に頷く。
「ああしたところが彼女のいいところだな」
「ですがね」
キサカも困った顔になった。
「私達の苦労はより一層」
「私達?」
ユウナはそこに危機を感じて逃げようとしてきた。
「それは一体誰のことかな。僕にはわからないんだが」
「ユウナ様、誓った筈です」
キサカもキサカで事情がある。何気なく距離を置こうとするユウナの肩に手をやってきた。
「一人ではなく二人でと。ですから」
「わかったよ。まあ僕も昔から彼女の相手をしているわけだしね」
「そうです。ですからここは」
「しかしまあ何だね」
ユウナは言う。
「これからも僕達は苦労し通しなんだろうね」
「それが運命です」
二人がそんな話をしている間にも捜索は続けられる。カガリはストライクのコクピットの中を見ていた。
「な・・・・・・これは・・・・・・」
コクピットの中は焼けただれていた。キラの姿はない。
「これはどういうことだ!?」
「おそらく熱で消滅したのでは?」
側にいた兵士が
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