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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百十二話 砂塵の果て
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るがね」
バルトフェルドはダコスタにこう述べて今度は苦笑いになった。
「宇宙戦の経験しかないんじゃ」
「しかし彼等は赤服、エリートですよ」
「それ以前にクルーゼ隊ってのがね」
実はバルトフェルドが引っ掛かっているのはそれであった。
「僕はあいつが嫌いでね」
「はあ」
実はクルーゼはザフトの中では極めて人望のない男であった。冷酷で慇懃無礼な態度が反感を買っているのだ。トップガンの赤服ばかりを部下に揃えているのも反感を買っていた。陰ではその妖しげな仮面から『変態仮面』とさえ呼ばれているのである。若しくは何処かの光の巨人達に危害を及ぼした宇宙人とさえ呼ばれている。
何はともあれイザークとディアッカはバルトフェルド隊に合流した。シンもまたその中にいた。
そのバルトフェルド隊との戦いが終わったロンド=ベルは今情報収集に務めていた。
「以上がタッシルの街の被害状況です」
「街は全壊。だけど人的被害は無しとはね」
未沙はボルフォッグからの調査結果を聞いてまずは呟いた。
「どういうことなのかしら?」
「少なくとも私達を誘き出そうとしてやったわけではなさそうだな」
ミサトにミリアルドが答えた。バルトフェルドはロンド=ベルとの戦いの後タッシルに襲撃をかけていたのである。
「俺もそう思う」
フォッカーがそれに頷く。
「レジスタンスの拠点であるタッシルを焼くことで抵抗の意識を削ぐことが目的だったんだろな」
「昼間は私達と戦闘してその夜には再出撃なんて」
ミスティがそれを聞いて言う。
「フットワークの軽い男ね、砂漠の虎も」
「虎の異名は伊達ではないということか」
金竜がそれに応える。
「しかしレジスタンスが邪魔なら正面から叩き潰せばいいものを」
ナタルはそれを聞いてどうにも首を傾げていた。
「ティターンズやネオ=ジオンならそうするだろうに」
「それがあの男の美意識ってやつだな」
それにスレッガーが応えた。
「美意識」
「つまり一般市民を巻き込む趣味はないってことだろ?軍人によくあるパターンってやつだ」
「そのモラルが民間人を戦争に巻き込むことを嫌ったと?」
「俺はそう思うがね」
クリスにもそう返した。
「俺だって一般市民に対してはなあ」
リュウはまたそういうことは極端に嫌う男である。
「できないな、そういうことは」
「リュウさんならそうですよね」
アムロはそれを聞いて昔を思い出して笑った。
「それに俺も」
「ロンド=ベルのエースも一般市民は別、と」
「アムロも変わっていないな」
「よせよ、二人共」
カイとハヤトの言葉に苦笑いを浮かべる。
「だがこのことは感謝すべきかもな」
「何を言っている!」
アムロの言葉にカガリがムキになって反論する。
「こちらは街を焼かれたんだぞ!こんなことをする奴の
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