第二十七話 オアシスにてその三
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「こんなメダル使えない、価値なんかつけられるものじゃないって」
「随分扱いにくいメダルなのね」
「そうなんですよ。ですから」
「メダルを手に入れても?」
「ただ貯めてるだけなんです」
困った顔で話すアニエスだった。
「オアシスにもかなりありますよ」
「ならそれは貰えるか」
アンクは単刀直入にだ。アニエスに対して要求めいて言った。
「俺としても欲しいところだ」
「勿論俺もな」
伊達も笑ってだ。そうだと話す。
「そっちで何の価値もないんならな」
「ええ、いいわよ」
それで構わないとだ。アニエスも素っ気無く返す。
「正直貯まり過ぎて困ってたのよ」
「ですからよければです」
ニナも何気に厄介払いといった感じだった。
「全部持って行って下さっても構いません」
「わかった。では遠慮なくだ」
「貰うよ」
「これで悩みが一つ消えました」
心からほっとした顔でだ。言うニナだった。
「お部屋一つ占領してましたし」
「だよなあ。やたら来てその都度倒してたら貯まってなあ」
ニックも苦笑いで話す。
「いや、洒落にならないところにまでなろうってしてたからな」
「正直ほっとしてます」
そのことをカリーナも話す。
「皆さんには感謝させてもらいますね」
「何よりだ。メダルを貰ってしかも感謝されるのならな」
アンクもまんざらでない感じだ。そのあえてグリードのままにしている右手を動かして話す。
「こちらとしてもいいことだ」
「それでこれからのことだが」
ふとだ。後藤は真面目に話を切り出してきた。
「正直この世界でのスサノオの行動の意味はまだよくわからないな」
「うん、そのグリードもジュエルモンスターみたいに出て来るだけで」
今度はレスターが話す。
「具体的に何をしてくるかというと」
「わからないか」
「普通に襲って来るだけなんだ」
こう話すのだった。
「だからそこに何カ計画とかがあるかというと」
「全く感じられません」
リトスも話す。ぽつりとした口調で。
「何なのでしょうか、彼等は」
「そうよねえ。スサノオって話を聞いたら」
どうかとだ。サルサも話す。
「世界征服とかの考えはないのよね」
「最初はあったみたいですけれど」
火野もスサノオのその考えについて答えた。
「今は俺達に色々と仕掛けて俺達がそれを乗り越えるのを見ているんですよ」
「それもだ。人とは違う姿形の奴が人となったりするのを見ることを好む」
他ならないアンクが話す。
「俺もそうして見られていたからな」
「ということはです」
アンクの話を聞いてだ。リトスが述べた。
「この世界では」
「えっ、じゃあゴーレムも見られるの!?」
サルサは二人の頼りになるパートナーであるゴーレムのことを思い浮
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