暁 〜小説投稿サイト〜
対決!!天本博士対クラウン
第七十九話

[8]前話 [2]次話

                  第七十九話  光の連携
 六人はそれぞれ身構える。まずは梨花が言う。
「まずはね」
「ええ」
 五人がそれに応える。
「囲みましょう。話通りね」
「了解」
「まずはそれね」 
 五人がそれに応える。その中で赤音が梨花にまた問うた。
「私は上よね」
「そうよ、上から御願いね」
「わかったわ。じゃあ予定通り」
「御主人」
「僕達もね」
 ジップとハーリーも応えてきた。
「連携で行きましょう」
「そうすれば勝てるから」
「そうね。落ち着いてね」
 実は赤音には最も難しいことであるが。彼女はそれをするつもりであった。
「やればいいわよね」
「じゃあ皆」
 また梨花が皆に言ってきた。
「仕掛けるわよ、いいわね」
「ええ、わかったら」
「行くわよ!」
 まずは五人は素早く吸血鬼を取り囲む。それから一斉攻撃を仕掛けた。
「あら、かなり」
 小百合先生は彼女達の動きを見て声をあげる。
「速いんですね。これはかなり」
 優しい目だがその奥が輝いた。彼女達を見ていて。
 五人は吸血鬼めがけて一斉攻撃を浴びせる。石に水に風に火、そして音で。まずはそれを周囲から浴びせて吸血鬼の動きを止めるのであった。
「赤音ちゃん!」
「今よ!」
「ええ、わかってるわ!」
 既に赤音は魔法の力を使って大きく跳躍していた。そうしてそこから吸血鬼の頭上を抑えていたのである。
「いい?」
 赤音はここでジップとハーリーに声をかける。
「いよいよだけれど」
「勿論よ」
「任せて御主人」
 二匹はそれに応える。そうして一旦主から離れて宙を舞う。そこで何と彼等が分身をはじめたのであった。
「えっ!?」
「使い魔が!?」
 五人もそれには驚いた。だが赤音は平気な顔で魔法を放つ態勢に入っていた。
「何とかこれでやれたらいいけれど」
「やるわ」
「安心して」
「そうね。それじゃあ」
 使い魔達の言葉に応える。そうして。
「行くわよ!」
 光を放った。今彼女の魔法がはじまった。


第七十九話   完


                   2008・1・13
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ