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対決!!天本博士対クラウン
第五百五十一話

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                 第五百五十一話  ゴール
 美奈子は遂にゴールした、その瞬間だった。
 気力体力共に尽きその場に倒れそうになる、だがだった。
 その彼女のところに華奈子が来て彼女を抱き支えてこう言ったのだった。
「お疲れさん」
「華奈子はもうよね」
「そうよ、少し先にゴールしてたからね」
「同時でトップだったわよね」
「そこは自分が何位って聞くんじゃないの?」
 華奈子はくすりと笑って美奈子にこう言った。
「全く、美奈子らしいけれどね」
「私の順位なのね」
「そう。二十位だったわよ」
 こう美奈子に話す。
「かなり健闘したじゃない」
「二十位って」
 美奈子は最初その順位が信じられなかった、これまで走ってきて実感としてはあるのだがそれでも耳で聞くとだった。
「嘘みたいね、私が」
「嘘じゃないわよ、本当のことよ」
「毎日走った結果よね」
「これまでは完走出来るかどうかだったじゃない」
 それがこれまでの美奈子だった。運動は苦手だったのだ。
「それが二十位よ」
「女の子八十人の間で」
 四十人クラスが四つ、そしてそのうちの半分である。
「二十位ね」
「いい方でしょ」
「ええ、確かに」
「だから余計にお疲れさん」
「余計になの」
「完走できてね」
 まずこのことにお疲れさんだというのだ。華奈子はここまで見ていたのだ。
「まずそれがあってね」
「完走してそして二十位で」
「二つね、お疲れさんは」
「そうなのね。じゃあ」
「じゃあって」
「もうこれ以上は動けないから」
 力尽きた、それではだった。
「休みたいけれどいいかしら」40
「いいよ。じゃあ休もうね」
「何処かに座って」
「すぐに汗拭いて、身体冷やさないでね」
 このことは忘れない華奈子だった。
「風邪ひいたら駄目だからね」
「そうね、汗かいたし」
「疲れた時が一番危ないからね」
「それじゃあ」
 美奈子は汗を拭いて華奈子に支えられたまま教室に戻るのだった。華奈子は外で休ませることはさせなかった。


第五百五十一話   完


                2012・12・13
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