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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
精霊の祠
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ゃないの?」
祠の中に入って早々、リュカの愚痴が炸裂する。
一行の正面には、来訪を労おうとするエルフが、リュカの言葉に青筋を立て何も言えなく固まっている。

「リュ、リュカさん!失礼ですよ…」
不躾な(リュカ)を叱り、住人が居る事を教えるアルル。
「ん?…あ、あぁ………君ここの人?」
「は、はい…ここで暮らしております」
「んじゃ…君がルビス?」
「……………いえ…私はアスカリー…この世界の創造主、精霊神ルビス様に代わり、ここをお守りしているエルフです!」
『ルビス』の名を呼び捨てにされ不満を露わにし『様』を協調するアスカリーと、ワザとなのか一切気にする様子のないリュカ…

「じゃ、ルビスは?…僕達『魔の島』に渡る方法を探してるんだよね!ルビスが協力してくれるって聞いたんだ…何処行っちゃったの?」
「ぐっ!…ル、ルビス様は…ゾーマの手により、とある塔に封印されてしまいました…」
アスカリーはルビスの事を呼び捨てにするリュカを睨みながら、現状がかなり悪い事になっているのを伝える。

「そ、それではルビス様の事を救わないと!」
「アスカリーさん…ルビス様が何処に囚われているのかご存じでしょうか?」
リュカを押し退け、アルルとティミーがルビス救出を打診する。
「お、お願いしても宜しいですか!?…ルビス様はアレフガルドの北にある、『マイラ』と言う村の直ぐ西の塔に、石化されて封印されております」

「え〜………この世界を作った神様とか名乗っているクセに、封印されちゃったのぉ?ホームでアウェイの奴に負ける様な神様なんかに、何が出来るの?そんなん放っておいて、先にゾーさんを倒しちゃわない?」
「いい加減にしなさい!ルビス様は偉大なるお方なのです!…黙って聞いていれば、先程から無礼な事ばかり…弁えなさい!」
遂に堪忍袋の緒が切れたアスカリー。

「知らねーよ!僕の世界の神様じゃないし………そう言えば僕の世界の神様とか言われている奴も、情けない奴だったなぁ………どの世界でも、神様とか崇められている奴は、ダッせーんだな!(笑)」
リュカの言葉を聞き、みるみる顔が真っ赤になって行くアスカリー!
「だ、黙りなさい!お、お前の世界の神などとルビス様を一緒にするな!お美しく、聡明で、お優しい方なんだぞ!」
「え、美人なの!?どんくらい美人?アスカリーちゃんくらい?」
「わ、私など足下にも及ばない!世界…この世界だけでなく、お前の世界を併せてもナンバー1だ!」
もう怒りすぎて、何に対して怒り、何を自慢しているのか分からなくなっているアスカリー。

「違うね…世界ナンバー1は、僕の奥さんのビアンカだね!」
しかしリュカは、この混乱に拍車をかける様に、自分の妻を自慢する。
まさに売り言葉に買い言葉…
互いが美しいと信
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