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対決!!天本博士対クラウン
第二百四十三話

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                 第二百四十三話  力の源
 そのガメオがだった。攻撃を本格的に開始してきた。
 まずは圧倒的な数のミサイルを放つ。数はもう数え切れないまでだった。
「な、何!?」
「このミサイルの数は!?」
 華奈子も美奈子もその数を見て唖然となる。結界の中にあってもだ。
「あの数だと」
「結界も」
「いえ、大丈夫よ」
 ここで梨花が二人に言ってきた。
「それはね」
「いけるの?この結界で」
「大丈夫だというのね」
「ちょっと美奈子ちゃんの言葉じゃないわね」
 今の美奈子の不安げな言葉に微笑んで返した彼女だった。
「華奈子ちゃんでもそうだけれど」
「あれだけのミサイルだと」
 やはり彼女も不安だというのである。
「ちょっとね。結界も」
「結界を強くするのはね」
 ここで梨花は二人にさらに言ってきた。
「私達じゃない」
「私達なの」
「だったら」
「そうよ。私達の歌と演奏とダンスがね」
 その三つを話に出してまた微笑むのだった。
「だから。わかるわね」
「そうよね。だったら」
 美樹が梨花の横に来てベースを鳴らしながら応える。
「さらに派手になのね」
「そういうことね。じゃあ」
 赤音もドラムを鳴らす。美樹の言葉に応えてだ。
「やりましょう」
「音楽が結界を作って」
 春奈もキーボードを打つ。
「それでガメオに対することができるから」
「そうね。要はあたし達自身ね」
「それだったら」
 それを聞いて気を取り戻したのは美奈子だけではなかった。実は華奈子も同じでそれで四人の言葉を受けて気を取り戻したのである。
「もっともっと上手にね」
「やりましょう」
 こうして演奏をはじめる。二人も歌う。
 すると結界がだった。さらに厚いものになった。
 その結界がミサイルを防ぐ。全てだった。
「よし、いけるわ」
「そうね」
 それを見て気を完全に取り戻した二人だった。
「本当にあたし達次第なのね」
「それだったら」
「やりましょう、美奈子」
「ええ、華奈子
 俄然やる気になる。少なくとも彼女達は気では負けてはいなかった。その巨大な新しいロボットを前にしてもだ。それは間違いなかった。


第二百四十三話   完


                 2009・12・7
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