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対決!!天本博士対クラウン
第百八十一話
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            第百八十一話  四人目の手懸かりは
 ボートに乗りながら四人目を探す三人。暗がりの中でも赤音の光のおかげで明るく意気揚々としていた。その中で順調に進んでいた。
「さて、いい具合よね」
「そうよね」 
 華奈子は赤音の言葉に笑顔で頷いていた。
「暗くても灯りがあるとね。全然違うわよね」
「そうでしょ。おかげで四人目も結構楽に見つかりそうじゃない?」
「そうね」
 美奈子が二人に言ってきた;。彼女はこれまで通り舵を取っている。
「光があるよね。こちら側の目印にもなるしね」
「というと向こうからも来てくれるってこと?」
 華奈子は美奈子の話を聞いて問い返した。
「そういうこともあるってことよね」
「ええ、そうよ」
 美奈子ははっきりと華奈子に答えた。
「その可能性もね。あるわよ」
「そうかあ」
 華奈子は美奈子のその言葉に右手の人差し指の先を唇に当てて考える顔になった。
「目印になるからね。それも」
「そういうことよ。そうじゃなくても灯りになるから」
「何処かにぶつけたりはしないわよね」
「それが一番大きいわね」
 こう答えた美奈子だった。
「だから。順調にいけるわ」
「ええ。そうね」
 話している間に赤音はさらに光を放った。その光もさらに周囲を飛び回り照らし出す。そるとその光があるものを照らし出したのだった。
「あっ」
「どうしたの、華奈子」
「いたわ」
 華奈子はその光の中で見つけたのだった。
「梨花がいたわ」
「梨花が!?」
「ええ、いたわ」
 彼女の姿を見つけたのだ。
「あそこに」
「あそこ?」
「そう、あそこよ」
 言いながら先を指差すのだった。
「あそこにね。いたわ」
「あそこっていうと」
 赤音は華奈子が指さしたその先を見るのだった。そこは。
「ジャングルの中じゃない」
「そこにいたのよ」
 また言う華奈子だった。
「そこにね。行きましょう」
「それじゃあね。美奈子」
「ええ、そちらにね」
 赤音の言葉に頷き舵をそちらに留める。後はそのまま漕ぐだけだった。そうしてそのジャングルのすぐ手前に行くと梨花が出て来たのだった。
「華奈子?」
「やっぱりいたわね」
 梨花が顔を出してきたのを見て笑顔になる華奈子だった。
「梨花がね」
「よく見つけられたわね」
「光さえあればね」
 得意満面といった面持ちで赤音に対して答えるのだった。
「見つけるのは簡単よ。あたし視力二・五あるんだから」
「それって日本人の視力じゃないわよ」
 その視力を聞いて思わず突っ込みを入れる赤音だった。
「けれどそれでもよ」
 しかし華奈子は言った。
「これで四人目よ」
 今度はにこりと笑って言う華奈子だった。赤音の光と華奈子の目によって四
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