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木の葉芽吹きて大樹為す
青葉時代・決着編
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線に気になる物を感じた私は、ミトの肩口に埋めていた顔を起こして視線を合わせた。

「どうしたんだ、扉間?」
「その、うちはマダラについてどうなったのか聞かせてもらっても構わないでしょうか?」
「ああ……。マダラか、あいつは死んだよ」

 体に何本もの武器が刺さって、最後には私の目の前で崖の下へと落ちていったのだ。
 あれで助かっている訳が無い――――マダラは死んだのだ。

「よしんば即死を免れていたとしても、あの怪我を負った状態で崖から落ちたんだ。……まず助からないだろう」
「姉者が死んだら……どうしようかと、思いました」

 小さく呟かれた一言に、苦笑する。
 軽く手招きして抱き寄せれば、扉間が小さく息を飲んだ。

「だーいじょうぶだ。ちょっと危なかったけどな、皆の事を思えば……踏ん張れた」

 へへ、と笑う。
 マダラとの戦いで私が頑張れたのは、そのお蔭だと心底思う。
 抱く両腕に力を込めれば、扉間の手が恐る恐る私の背に回される。

「かなりきつかったし、実際死ぬかも……と思ったりもしたが、こうしてピンピンしているだろ? そう簡単にオレは殺されやしないよ」
「相手は……あのマダラですよ……! しかも、九尾までいたし……流石に今回ばかりはオレも覚悟しました!」
「ふふふ。でも、杞憂で済んだじゃないか」

 声に出して笑えば、腹筋が痛い。
 それでも私の事を心配してくれる二人の心遣いが嬉しくて、胸が暖かくなる。

 ああ、戻って来られたんだ……と思った。
 胸にじんわりと暖かい物が広がって、体の隅々まで万遍なく満たされる。
 あのままずっとマダラとの戦いに明け暮れていたら、きっとこの場所へは戻って来られなかっただろう。

 そんな事を考えれば、体の奥で鈍い痛みが走った。

「――――っ!」
「姉者? 如何なされました?」

 心配そうな扉間に、黙って首を振る。
 そうして、軽く扉間から手を放した。

「何でも無い。流石にこのままだとあれだからな。着替えたいから二人共席を外してくれないか?」
「あら、私もですか?」
「一応オレは男って事になっているからな。オレが目覚めた事を他の人達に伝えて来てくれ」
「分かりました」
「無理はなさらないで下さいね」

 茶化した物言いのミトに、私の方もおちゃらけた態度で返す。
 そのまま二人を笑顔で見送って、私は扉の前で息を吐いた。

「…………ふぅ」

 それから、やや憂鬱な眼差しで部屋の片隅に置かれた鏡を見やる。
 鏡に映った私の顔色はあまり良くない。やはり、三日三晩眠り続けていたせいだろうか。

 首元を覆う布にそっと触れた。
 鏡の前で纏っていた服の襟元を大きく緩める。
 そうしてから、鏡の中の自分と目を合わ
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