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戦国異伝
第八話 清洲攻めその四
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は蜂須賀も少し口を尖らせて返した。
「誰が御前みたいな小汚い奴を相手にするか」
「むう、そうなのか」
「そういう意味で言ったのではないわ」
 そしてこうも告げた。
「御前のその心意気が気に入ったのだ」
「それはわかっておったのだがな」
「誰が貴様の尻なぞ欲しがるか」
 また言う蜂須賀だった。
「全く。冗談も休み休み言え」
「いや、それを聞いて安心したぞ」
「買ってに安心せよ。しかし清洲か」
「うむ」
「あの城は堅固だがな」
 蜂須賀はここでその顔を深刻なものにさせた。
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