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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百三話 キラ=ヤマト
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とコーディネイターは共に生きていると仰るつもりか?」
「それは」
「確かに我々はこのプラントで独自の生活を営み連邦政府とは接触してきませんでした」
「そうだ。だがこれからは」
「友好的な政策なぞ最早甘い幻想に過ぎません」
「甘い幻想か」
「血のバレンタイン」
「パトリック」
「あの中には私の妻もいたのだ」
声に微かに沈痛なものが篭もっていた。
「私にとって妻は」
「気持ちはわかるが」
「いい妻だった。私なぞには勿体無い位のな」
彼は愛妻家として知られていた。若い頃から相思相愛であり、一児ももうけていた。だからこそ彼は今ナチュラルに対して激しい憎悪を抱いていたのだ。
「無論これは私の私情では済まない。他にも多くの同胞が」
「それを考えるとか」
「そうだ。シーゲル」
パトリックは彼の名を口にした。彼等は長い間の親友同士でもあるのだ。
「矢は放たれたのだ」
「放たれたか」
「そうだ、我々コーディネイターが生き残る為に」
彼は言う。
「オペレーション=ウロボロスを発動するぞ」
「・・・・・・わかった」
最早こうなっては止めることはできなかった。戦乱の歯車はまた大きな音を立てていた。ザフト軍は即座に地球圏に向かい降下を開始した。その頃連邦軍は地上ではミケーネ軍、宇宙ではネオ=ジオン、ホラー軍団等に兵を割かざるを得ず、ザフトには向かえなかった。その結果北アフリカ、赤道を中心としてザフトの侵入を許すことになってしまったのであった。
この動きはティターンズも知っていた。ジャミトフ達はそれをゼダンの門から見ていた。
「面白いことになってきましたね」
アズラエルとジブリールはジャミトフとバスクにそう話していた。
「ザフトの地球侵攻がか」
「はい。これで地球はさらなる混乱に陥ります」
「また我等が動けると」
「そうです。それで提案したことがあるのですが」
「何だ?」
四人は空中に漂う椅子に座り互いに向かい合っていた。ジャミトフはその中でアズラエルに問うた。
「また。地球に侵攻するのです」
「地球にか」
「そうです。今連邦軍は戦力が足りません」
多くの敵に戦力を割いているのを見過ごしていなかった。
「今が好機です」
「それで何処に降下するのだ?」
「既に赤道等はザフトに抑えられているぞ」
バスクが注文をつけてきた。
「北極はどうでしょうか」
ジブリールが口を開いた。
「北極か」
「はい。あそこならばユーラシアにもアメリカ大陸にも影響を及ぼすことができます」
「戦略的に実に都合がいいですが」
「ふむ」
「如何でしょうか」
「よし」
ジャミトフはそれに頷くことにした。
「ならばそれをやってみせよ」
「はい」
「ブルーコスモスの兵だけでは足りないだろう。我々の兵も貸す」
「有り難う
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