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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第9話 領地視察と金儲け!?力量不足だ……
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静かな対立は、クールーズ家と高等法院の対立から、ヴァリエール公爵家を筆頭に魔の森拡大を危惧する者達と、利権と嫉妬にまみれた狡賢い馬鹿貴族達の対立へと変化して行きました。

 前者は相手の尻尾を掴めない。後者は下手に動いて尻尾を出せない。そんな睨み合いが、長々と続く事になったのです。



 今の所ドリュアス家では、何事も無く静かな時が流れています。私とディーネは木刀・木剣から、刃の潰してあるだけの摸擬刀・摸擬剣(ギル製作)を使って、訓練する様になりました。最初は重さの変化に身体が慣れず、かなり不格好で危なっかしかったのですが、今ではちゃんと剣を振れる様になりました。

 アナスタシアも木剣(レイピア型)を母上に持たされ、剣の稽古を始めています。私が木刀を持たせようとしたら、母上に威嚇されました。(怖かったです。避けなきゃ死ぬ威嚇って……)

 魔法の訓練ですが、私が原因で人に見せられなくなってしまったので、屋敷裏にある森の中で行う事になりました。ディーネは母上の魔法訓練ターゲットが、自分から私に移り喜んでいました。

 母上。人間は飛べないのです。そしてメイジは、杖が無ければ浮けないのです。

 だから……だから……杖を叩き落とした上に、そんな高い所まで吹き飛ばさないでぇぇーーーーーー!!

 ……っは、失礼しました。

 取りあえず訓練は順調です。



 それから暫くして母上が「領地の視察に行く」と言うので、私も連れて行ってくれる様にお願いしました。すると母上は、快く了承してくれたのです。以前領地の視察に出たのは、領地環境改善のネタ出しをする為に見て回った赤ん坊の頃です。前回は母上と馬車で移動しましたが、今回は母上のグリフォンに便乗して領内を見て回ります。

 ……始めて乗った騎獣に、めがっさテンションが上がったのは秘密です。

 実際に領地を視察して見て、前回と比べ生活水準が劇的に向上していました。私の提案でここまで変化したなら、やった甲斐があったという物です。

 ただ、気になる事が有りました。女の人が井戸に落ちそうになりながら、水を汲んでいたのです。正直言って、見ていて冷や冷やしました。家に戻ったら、手押しポンプを作ろうと思います。家の財政力なら、全ての井戸に設置しても余裕でしょう。元値は私の《錬金》でタダの為、設置費用のみです。しかも《固定化》を使えば、ずっと使えるのです。かなり美味しいです。

 そして最後に、タルブ村により食事をとりました。タルブ名物ヨシェナヴェを母上と二人で食べたのですが、驚いた事に醤油が使われていたのです。多少違和感が有りますが、間違いありません。私は(どうせ塩や他の調味料で、誤魔化しているんだろう)と思っていたので、これは嬉しい誤算です。

 村の人に声をか
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