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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百一話 小バームの攻防戦
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エリカ様でございます」
「何だと!?」
リヒテルはエリカの名を聞き驚き声をあげる。
「エリカがか!」
「はい、メルビ監察官自身が平和解放機構のリーダーだったのです」
「そうか、エリカめ」
その目には怒りが宿っていた。彼はまだ妹を誤解していたのだ。
「何処まで恥知らずな奴なのだ!」
「リヒテル様」
「うむ」
「機を見て私とバルバスで必ずやリヒテル様をお助けします。それまで今しばらくの辛抱を」
「済まぬライザ」
リヒテルはその言葉とライザの思いやりに礼を言った。
「地球との決戦が近いのだ。余もバームの力となりたい」
「はい」
「そして平和解放機構などと名乗る裏切り者共の目の前で必ずや地球を制圧してみせる。よいなライザ」
ライザ「はい」
ライザはそこまで言うと牢を後にした。牢の出口にはバルバスがいた。
「リヒテル様は御元気だったか?」
「ああ。その英気は衰えてはおられぬ」
ライザは自身が思うことは隠してバルバスにそう述べた。
「そうか。ならいい」
バルバスはそれを聞いてまずは喜んだ。
「案ずることはない、ライザ殿」
バルバスはライザに対してこう述べた。
「部下である我々が武勲を立てればリヒテル様の責も帳消しとなろう」
「そうかな」
だがライザはそれには懐疑的であった。
「私にはもっと深刻なように思えるが」
「どういうことだ、それは」
「それは」
ようやく自分の心の中を言う決心ができた。だがその時であった。
「そこにおられるのは」
「!?」
右手から声がした。二人はそちらに顔を向けた。
「リヒテル提督直下のライザ将軍、バルバス将軍とお見受けしますが」
そこにいたのはバームの兵士であった。深い傷を肩に負っていた。
「だったら何だと言うのだ?」
ライザはその兵士に対して言った。
「見たところ怪しい者だが」
「待たれいライザ殿」
だがバルバスがそれを制止した。
「この兵士は怪我をしている」
「うむ」
「待っておれ、今衛生兵を呼ぶからな」
「いえ」
しかしその兵士はそれを断った。
「そのお気遣いは有り難いですが貴方達に見て頂きたいものがあります」
「我々にか?」
「はい」
その兵士は応えた。
「こちらです。どうぞ」
「どうする、ライザ殿」
「とりあえず行ってみよう」
何かわからなかったが二人はその兵士に案内されて廊下を進んだ。何時しか小バームの最も奥深くに入っていた。
「ここは」
「ここです」
兵士は言った。
「ここに御二人にお見せしたいものがあります」
そこは密室であった。前から何やら怪しいものが見えていた。
「フフフ、心の準備は出来たか?」
「あれは」
二人の目の前にいたのはゲロイヤーであった。左右を暗黒ホラー軍団の兵士達に抑えられている。
「放
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