暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第8話 私の魔法は問題だ!!
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石を掴み動かすイメージでやってみます。しかし小石は、ピクリとも動きません。

 父上は私の隣に来ると自分の杖(軍杖・レイピア)を握らせ、母上と同じように私の手の上から杖を握り手本を見せてくれます。私はこの時初めて、力(魔力か?)の存在と流れを感じる事が出来ました。

 次は力(魔力)の流れを意識し、先程と同じイメージで《念力》を使ってみます。小石はゆっくりと浮かび上がり、宙を移動すると元の位置に着陸しました。成功です。イメージ通りに動かす事が出来ました。

「ほう。イメージが良いのか? なかなか上手いではないか」

「ありがとうございます」

「では、次は属性の確認だな。自分の属性を把握するのは、メイジにとって大切な事だ。これをしっかり把握する事で、コモン・マジックや系統魔法に必要な力加減を知る事が出来る」

「はい」

「では、まず土系統から確認しよう。手本を見せるぞ……《錬金》」

 父上の目の前で土が一カ所に集まり、泥人形が形作られます。大きさは私と同じくらいです。

「よし。ではやってみよ」

「はい」

 先ほど父上が作り出した人形を意識し、土が集まり頭の中にイメージした形を形作る姿を思い浮かべます。大きさは私の頭くらいが良いでしょうか? イメージが完全に固まった所で、祈るような気持ちで《錬金》を発動します。

 結果は《錬金》を使った瞬間に分かりました。乖離していた魔力(ちから)肉体(からだ)(じぶん)に同化する感覚……。まるで、水が高きから低きに流れる様に自然な力の流れ。

 そして集中を解くと、目の前にイメージと寸分違わぬ土人形が在りました。

「ほう。見事なものだ。初めてにしては良く出来ている。ディティールも決して甘くは無い。良くやった。ギルバート。見事だ」

 父上が感嘆の声を上ると共に、喜び褒めてくれました。父上は私が自分と同じ系統属性だった事を、純粋に喜んでくれて居る様です。

 しかしここまで土と相性が良いと、相対する風の属性は絶望的です。

 ちらっと横目で確認しましたが、案の定と言うか母上とディーネは表情が、完全にフラットになっています。アナスタシアが「すご〜い!!」と、言って無邪気に喜んでるのが対照となり怖さ倍増です。ふと気付くと、ディーネの唇が先程から同じ動きを繰り返しています。……怖いけど口の動きを読んでみます。

「う・ら・ぎ・り・も・の」

 待て!! 生来の属性に関しては、如何しようも無いでしょう。父上もこの危機を感知したのか、目で“如何する?”と聞いて来ます。私は同様に目で、“スルーしましょう”と返すしかありませんでした。アイコンタクト完了すると、父上は風系統を検証する勇気が無かった様で……。

「次は、火の系統だ。手本を見
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