暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝
第三話 元服その六
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
目をさらに鋭くさせて述べてきた。
「それがしは元々忍の者。抜かりはありません」
「左様か」
「はい、甲賀の者もかなり連れて来ていますので」
 彼だけが織田家に仕えているのではなかったのだ。彼は己の一族である多くの者もまた織田家に引き入れているのである。
「ですから」
「甲賀か」
 甲賀と聞いてだ。吉法師の目が光った。
「伊賀や風魔と並ぶ忍だな」
「はい、そう言われております」
「根来や雑賀も聞いているがな」 
 この時は多くの忍の者達がいてそれぞれの大名に仕えているのである。
「しかし。甲賀といえばじゃ」
「何か」
「伊賀の者とは仇敵だったな」
「その通りです」
 吉法師の言葉に応える滝川の顔はさらに険しくなる。伊賀と聞いてである。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ