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戦国異伝
第十三話 家臣達その九
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「つまり全て聞こえておったか」
「はい」
 主に対しても臆面もなく返す。
「その通りでございます」
「左様か」
「厳しくて結構」
 平手はその臆面もない調子で信長に返す。
「厳しいことを言うのがそれがしの役目ですから」
「それでももう少し手柔らかにして欲しいものだ」
「何を仰いますか」
 しかしだった。平手の言葉は変わらない。
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