暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第82話 三国一の花嫁達 後編
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
婚礼を終えた私は麗羽、揚羽、美羽を連れ、馬で遠出をしました。

私達は洛陽より出て数刻程駆けた後、小高い丘にて馬上より平原を見渡しました。

「兄様、何故こんな場所に妾達を連れてきたのじゃ?」

美羽は疑問を私に打つけてきました。

「大事な話があるから、こんな人気のない場所に来たんだ。ここなら人に聞かれることもないだろ」

私は美羽に真剣な表情で言いました。

「大事な話とは何なのじゃ?」

美羽は不思議そうな表情になりました。

「美羽は南陽郡で悪徳官吏を排除したらしいな。それで美羽はどう思った?」

「許せんのじゃ! 妾の一族まで汚職に手を染めていたのじゃ!」

美羽は過去の記憶を思い出したのか、手をわななかせながら怒っていました。

「美羽はそれが南陽郡だけで起こっていると思うかい?」

「あのようなことは南陽郡意外でも起こっているのかや?」

美羽は真剣な表情で聞き返してきました。

「あんなこと珍しいことじゃない。この大陸のそこら中で日常茶飯事だ。全ての官吏が汚職を働いている訳ではないだろうが、大半は汚職を少なからずやっているだろう」

「父上達は何をやっているのじゃ!あんなゴミ共放置しているなど許されることじゃないのじゃ」

美羽は拳を握りしめ怒りに震えていました。

「美羽殿、袁逢殿は好きで放置しているのではありません。全ては、宦官や皇帝の外戚達が闘争に明け暮れ、地方を返り見ないからです。彼らにとって、世界は洛陽だけなのです。それは、皇帝陛下にとっても同様でしょう。民のことなどどうでもいいのです」

揚羽は美羽に真剣な表情で言いました。

「・・・・・・何じゃと。それでは民はどうなるのじゃ・・・・・・。今も重税で苦しんでいる民がいるのじゃぞ。兄様、どうして陛下は苦しむ民を見捨てるじゃ」

美羽は哀しい表情をして、私に聞いてきました。

「後漢の天命が尽きようとしているということだ。今の皇帝が存命の間は後漢は滅びることはないだろう。だが、死ねば後漢の命脈は尽きたも同然。後継者の劉弁、劉協、いずれも傀儡にしかなれぬ皇帝とは言えぬ道化でしかない。腐り果てた後漢は砂上の楼閣のように崩壊していく」

私は厳しい表情で美羽を見つめながら言いました。

「兄様、何を言っているのじゃ。そのようなことを聞かれたら逆賊として処断されるのじゃ。兄様は仮にも漢の皇族なのじゃぞ」

美羽は慌てて私に言いました。

「皇族だから言っているのだ。後漢を再興した光武帝は民の為の政治に尽力された名君。この私も尊敬する人物だ。光武帝がこの荒廃した有様をご覧になったらどう思う。決して見過ごしにはならないだろう」

私は美羽を説得するために光武帝のことを持ち出しました。


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ