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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十話 応えよ、オルファン
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                第九十話 応えよ、オルファン
ドクーガは闇の組織である。その存在は謎に包まれておりその本部も何処にあるのか多くの者が知らない。
だがその本部に今三人の幹部がいた。そして暗い廊下を歩きながら話をしていた。
「ケルナグール、御主アフリカで派手にやっていたそうだな」
「おう」
彼はカットナルの言葉に応えた。
「ミケーネの連中相手にな。いい汗をかいてきたわ」
「ミケーネ帝国と人類の戦いは互いの存亡をかけた戦い」
ブンドルはそれを耳にして呟く。
「勝者には青き地球、敗者には滅亡。背負うものが大きければ大きい程のその悲壮なものは高まり」
そして薔薇を掲げる。
「美しい・・・・・・」
「で、いつもの発言が終わったところでだ」
カットナルは何事もなかったかの様に話を続ける。
「この戦争によりドクーガの各部門は大きな収入を得ている。戦争は大きな消費だからな」
「おうよ」
「それに戦いを繰り広げられる。将に我々にとっては最高の時だ」
「だが今度の戦いは少し趣向が違うな」
「うむ、オルファンだな」
「そうよ。詳しいことはゴッドネロス様にお伺いすることになるが」
三人は今ドクーガの首領であるゴッドネロスの間に向かっていたのだ。
「一体どの様な戦いであろうな」
「グッドサンダーの連中も誘き出す為らしいがな」
「あの連中もか」
「そうだ。これは私が確認した」
ブンドルは二人に対して言った。
「今回の作戦は対ロンド=ベルの意味もある」
「そうか」
「そろそろ彼等とも雌雄を決する時なのだ」
「いよいよだな」
「おう、腕が鳴るわい」
「御主は相手が誰でも戦えればいいのであろう」
「違うぞ、わしにしろ相手を選ぶわ」
そんな話をしながら巨大な玄室に入った。そしてその奥にいる巨大な影に片膝をつき平伏した。
「よくぞ来た」
「はい」
「御機嫌麗しゅう」
「作戦のことは聞いていような」
その影は見ればスキンヘッドの初老の男であった。彼こそがドクーガの首領であり三人の上に立つ男ゴッドネロスであったのだ。
「はい」
三人を代表してブンドルが応えた。
「オルファンに向かいそして同時にロンド=ベルを」
「そうだ」
ゴッドネロスはその言葉に頷いた。
「我等の真の目的はビムラーを手中に収めることにある」
「はい」
これは三人もわかっていた。
「我々に残された時間は僅かしかない。急ぐようにな」
「ところでゴッドネロス様」
「何だ、カットナル将軍よ」
「ビムラーを手に入れることに何の意味があるのでしょうか」
「既に超空間航行は実用段階に入っておりますが」
ブンドルも言った。
「そこです。わしも前から気になっておりました」
ケルナグールも疑念を抱いていた。これは三人共同じであった。
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