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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第二十三話 甲冑乙女その一
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                          第二十三話  甲冑乙女
 戦士達は安土城に集結している。そうしてだ。
 それぞれ町に出る。流石に服はこの時代のものになっている。
 着物姿で町を歩きながらだ。美晴は兼続にこんなことを言うのだった。
「何か物足りないのです」
「そうなのですか?」
「そうです。ここは男しかいないのです」
 それでだ。少しだというのだ。
「それが物足りないのです」
「アンバランスではありますね」
 兼続も美晴のその言葉に頷いた。そうしてだ。
 そのうえでだ。彼女も言うのだった。
「慶彦様も来られないですし」
「私はあの豚野郎をぶちのめせないことが残念です」
「吉井明久ですね」
「あの豚野郎からお姉様をどうするかです」
 ある意味において美晴の生きがいだった。それはだ。
「お姉様だけですと張り合いがありません」
「私も。何かあの破廉恥漢がいないと」
 兼続もだった。この状況はというのだ。
「物足りないのです」
「ぶちのめし懲らしめる相手がいないとですね」
「そうなのです。張り合いがありません」
「そうそう。僕だってね」
 愛子も共にいる。その彼女が言うのだった。無論彼女も着物姿である。
「ムッツリーニ君がいないと何かね」
「張り合いがないのですね」
「愛子さんにしても」
「こうした世界もあるのね」
 愛子は首を少し捻って述べる。
「いや、僕かなり驚いてるよ」
「というかどういう世界なのよ」
 今言ったのはビアンカだった。着物でも巨大な胸が目立つ。
「子供の生まれ方といい」
「それは何の問題もありません」
 兼続はこのことに関してはこう言うのだった。
「むしろ破廉恥なことがなくて健全です」
「えっ、私はやっぱり」
 美晴はどうかというのだ。彼女はだ。
「お姉様の子供が欲しいです」
「いや、それは無理だ」
 ダルタニャンも着物だ。白い着物に金髪である。
 その金髪が今一つ似合わないがそれでもだ。彼女は言うのだった。
「女と女では子供は生まれない」
「そんなの気合が入れば生まれます」
「どう考えても無理ですよ、それは」
「そう、それは絶対に無理ね」
 兼続とビアンカが同時に美晴に突っ込みを入れる。
「それではこの世界と同じですけれど」
「無理なことを言うものね」
「うう、何か私ここでも立場がないです」
 美晴にとっては辛いことだった。だが互いの親睦を深め合ってはいた。
 そうして町を見回ってからだ。そのうえでだ。
 安土城に戻ったビアンカはノブナガにだ。こう話すのだった。
「正直な感想を言っていいかしら」
「うむ、何じゃ」
「私の世界のこの時代と同じね」
「そうか。ただ男というものがおるだけか」
「そう、男がどういうものか
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