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万華鏡
第三話 部活その十三
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「いい音楽なら何でも取り入れてね」
「それで作詞作曲していってもいいし」
「私ジャズもいいかなって思うしね」
「私パンクとかヘビメタも好きだから」 
 それぞれの音楽の趣味も話す二人だった。
「だからね。琴乃ちゃんの考えでね」
「それでいいってもいいと思うわ」
「里香ちゃんと彩夏ちゃんはそれでいいか」
 美優は二人の返事を聞いて言った。
「そうか。じゃあ景子ちゃんはどうだよ」
「そうね。私もね」
 景子も微笑んで答える。
「いいと思うわ」
「じゃあ五人全員賛成か」
「私はクラシック派だけれどアレンジもできるし」
 だからだというのだ。
「いいと思うわ」
「クラシックもアレンジできるんだね」
「それしてる人達もいるみたいだしね」
「クラシックをロックやポップスにか」
「国家だってそうじゃない」 
 君が代だ。言わずと知れた日本の国家である。
「あの曲だってアレンジされるじゃない」
「えっ、そうなの!?」
「そうだったの!?
「そうよ。あの曲本来は和楽器で演奏されるものなのよ」
 このことをだ。景子は話を聞いて驚く他の面々に話した。
「日本の音楽だし」
「そうだったのかよ」
「あれ和楽器で演奏する曲だったの」
「そうだったの」
「雅楽でね。けれど外国とかでの演奏のこともあるから」
 それでだというのだ。
「ああしてね。オーケストラでの演奏もね」
「あるのね」
「アレンジで」
 そうなるというのだ。君が代の場合は。
「というかアレンジの方が今は主流になってるけれどね」
「そうよね。和楽器での演奏ってね」
「あまりないわよね」
 君が代でもだ。そうなっているのが現実だ。
「じゃあピアノでの演奏も」
「アレンジになるのかしら」
「そうみたいね。まあバンドで国家を演奏するのは」
 それにつてはどうかとだ。景子は少し苦笑いになって四人に話した。
「あまりよくないかもね」
「ああ、それはちょっとな」
 美優もだ。国歌をバンドで演奏することについてはこう景子に言う。
「止めた方がいいな」
「流石にそれはね」
「国歌だからな」
 それだけにだ。特別な歌だからだ。
「止めておくか」
「そうした方がいいわね」
「そういうことだな。まあ国歌は特別にしてな」
 そうした歌もあると認識もした。何でもしていいという訳ではないことは彼女達もわかってきていることなのだ。
「六甲おろしとか。いい曲は何でもな」
「アレンジしていくってことでね」
「そうしていけばいいわね」
「そうしたバンドでいけばいいわね」
 こうした話を五人でしてプラネッツのバンドの方針も決めた。五人は少しずつだが色々なことを決めだしていた。彼女達の中で。


第三話   完


       
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