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万華鏡
第二話 はじめての演奏その八
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「避けたいから」
「じゃあ。皆で」
「その場合はどうするかね」
「それじゃあだけれど」
 琴乃はここでこう言った。
「練習するのがいいんじゃないかしら」
「練習なのね」
「うん。だって何でもやっていけば」
 どうなるかとだ。琴乃は里香に話すのだった。
「上手になっていくじゃない。だからね」
「歌と演奏もなのね」
「やっていけば両方同時に上手にできるようになるよ」
 明るく前向きにだ。琴乃は里香に話した。
「そうしていけばね。私だってね」
「琴乃ちゃんも?」
「私が中学の時にバスケ部だったのは言ったわよね」
「うん、それはね」
 聞いたとだ。里香も答える。
「聞いてるわ」
「最初はドリブルなんて全然できなかったのよ」
 中学一年の頃をだ。琴乃は笑って話した。
「全然ね。けれどね」
「練習してできるようになったの」
「そうなの」
 笑顔で里香、そして他の三人に話す。
「何度も何度も練習して。シュートだってね」
「できるようになったのね」
「何でも練習すればできるから」 
 だからだというのだ。
「練習しよう。そうしよう」
「うん、それじゃあ」
 里香が最初に頷いた。そうして。
 他の三人もだ。それぞれ笑顔を見合わせて話した。
「そうね。分けるよりもね」
「一緒にやるのを続ければいいよな」
「最初は駄目でもね」
 やっていけばだとだ。三人も言う。そうしてだった。
 美優はすぐにだ。他のメンバーにこう言った。
「じゃあ早速な」
「うん、もう一度よね」
「練習ね」
「それするのね」
「琴乃ちゃんメインなのは変わらないけれどな」
 だがそれでもだというのだ。
「あれだよ。あたし達もそれぞれ歌ってな」
「練習していくのね」
「ここは」
「ああ、そうしような」
 これが美優の提案だった。
「そうしてお互いにチェックもしていこうな」
「練習するのと一緒にね」
 彩夏がにこりとして美優の今の言葉に応えた。
「そうしてよね」
「ああ、そうすればいいだろ」
「そうしたら余計に腕があがるから」
「あたしにも言ってくれよ」
 美優は遠慮するなとも言った。リーダーである自分に対してもだ。
「あたし言われて伸びるタイプだって兄貴に言われてるんだよ」
「お兄さんに?」
「口の悪い兄貴だけれどな」
 こう言ってもだった。美優の顔は明るかった。
「それでもな。あたしは言われてそれでな」
「伸びるのね」
「そういうタイプなのね」
「自分でもそう思うからな」
 だからだ。尚更だというのだ。
「遠慮はしないでくれよ」
「わかったわ。そこまで言うんならね」
 景子が最初に笑顔でだ。美優に応えた。
「遠慮なく言うわ」
「ああ、それじゃあな」
「私もね」
 そし
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