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万華鏡
第八話 それぞれの家でその十五
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「その都度その都度変わるからさ」
「っていうと」
「悪友って言葉あるだろ」
「ええ、それは」
「だろ?浅い深いだけじゃなくてな」
 それに加えてだt6た。
「いい友達と悪い友達がいてさ」
「いい人と悪い人がいて」
「やっぱり世の中悪い奴がいるんだよ」
 そうした人間は老若男女それぞれいる。その中には心の底から腐り果てた輩もいるのである。そしてそうした輩とはというのだ。
「そういう奴とはな」
「深く付き合ったら駄目よね」
「碌でもない奴になりたいんなら別さ」
「ちょっとそれは」
「普通はそうだよ」
 自分から進んで悪人には誰もなりたくないというのだ。
「ヤクザとかゴロツキになりたくないよな」
「私そういうのは」
「だろ?だったらな」
「いいお友達を見つけないといけないのに」
「そう、駄目だから」
 それは絶対にだというのだ。特に真面目な里香にとってはそうしたことはどうしても受け入れられないものだった。
 それでだ。こう言うのだった。
「そのことを考えたら」
「いいお友達見つけないとね」
 ここでまた笑顔で言う琴乃だった。
「どうしてもね」
「そうね。後ね」
「後?」
「深いお付き合いってすぐになれるものじゃないじゃない」
「あっ、それはね」 
 里香もそう言われるとわかった。深くなるには。
「穴を深く掘るのもね」
「ちょっとじゃ駄目よね」
「その深さにもよるけれど」
 そう言われるとだった。
「あれよね。やっぱり」
「時間をかけて徐々にね」
「そうよね。掘っていくものだから」
「特にね」
 こうも言う琴乃だった。
「一人で掘るものじゃないじゃない」
「一人で・・・・・・あっ、そうね」
 里香も琴乃の今の言葉の意味を察して頷く。
「友達だから」
「そうよね。二人か」
「もっと沢山か」
「少なくとも一人で深くしていくものじゃないわよね」
「ええ。じゃあ」
「私達の場合はね」
 琴乃はこうも言う。
「五人になるじゃない」
「五人ね」
「私に里香ちゃんに」
 まずはお互いに名前を挙げる。
「景子ちゃんにね」
「そうそう」
 景子も琴乃の今の言葉に笑顔になる。
「私も入ってね」
「それで美優ちゃんも」
「だよな。宜しくな」 
 美優も笑顔で応える。そうしてだった。
「最後の一人は今ここにいないけれどさ」
「彩夏ちゃんもね」
「この五人でね。これからね」
「深く。徐々にだけれど」
「一緒にやっていこうね」
 また里香に応えて言った。そうした話をしながら人生ゲームをしていく。ゲームの中でそれぞれ色々なことが起こった。
 だがそれでも全員ゴールを迎えた。琴乃が苦笑いとともにこんなことを言った。
「しょっちゅうお金出たわね」
「そうね。
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