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混沌の魔術師と天空の巫女
第2章 妖精の尻尾
竜の誘い
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数分後、ライズへ到着したが・・・。

「ボロイね・・・。」

ミントがそう言う。・・・確かに、ボロイが・・・。

「本当にここか?」

「どう見ても営業してなさそうだよ〜。」

ナツさんとミントが思った事をいう。

「そんなこと言っても、他に荒れ地に建っているような宿はありませんが・・・。」

「誰もいないね・・・。」

「無人のはずよ。ほら、これ。」

シャルルが指をさしたのは、魔水晶(ラクリマ)であった。

「何だこれ?」

「これは・・・全自動魔水晶(ラクリマ)式宿泊管理システムですね。
 チェックインもチェックアウトもこれ1台で全部できるんです。」

「へぇ〜。」

「でも・・・宿の人はともかく、お客の姿がありません・・・。」

「グレイの奴・・・またガセかよ!」

「まだそうと決めつけるのは早いですよ。
 誰かいるかもしれません、お部屋を1つ1つ確かめてみたらどうでしょう」

「そうだな、手分けして探してみましょう。」

ウェンディの案により、人探しが始まった。
この宿は3階建てとなっており、1つの階に数十ほど、部屋があった。
ノックして確認したり、入って確認するなどをした。
途中でシャルルとミントがドアノブを壊したりなどありました・・・。


































それから・・・

「結局、ここまで誰もいなかったね。」

「最後はこの部屋だけか・・・。」

3階の1番奥にあった部屋の前に俺達はいたが、この部屋のドアが怪しい・・・。

「つうか、あきらかにここだけ怪しいだろ。」

変な猫の形をした巨大な人形かぬいぐるみがいた。
左右の壁から突き出ている2体、ドアの横の近くに置いてる2体、
ドアの形をしたのが1体、そして上のも1体、計6体。
というか、1体上の奴はハッピーに似ていますけど・・・。

「おい!誰かいんのか!!」


































「ハイハイ。」

「!!」

「おっ!」

「いた!!」

声はどうやら女性だな。

「開けてくれ!ダフネって奴か!!」

ナツさんがドアの近くにやってくると、ドアが開いた。

「ハイハイ、ダフネさんは私だけど?」

ドアからはメガネをかけた女性が出てきた。
とてもだるそうな感じで・・・

「ちょっと話があるんだ・・・。」

「ハイハイハイ!話しね話し!
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