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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0087話
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れを知ったお前はどうする?」
「僕に、セトメ博士を裏切れ、と?」

 恐る恐るといった様子で聞いてくるクエルボに対し、俺は口元に笑みを浮かべて裏切りを唆す。

「どのみち、アギラ・セトメはこのアースクレイドルで死ぬ運命にある。奴の死は自業自得だが、それにお前が巻き込まれる事はないだろう?」
「セトメ博士が、ここで、死ぬ?」
「いずれ、それと分かる合図を出す。その際にはオウカとオウカのバックアップメモリーを持って俺達に合流しろ。それがお前の償いとなる」
「それが、僕の償い……」
「お前が償う場は恐らくヒリュウ改かハガネ。そうすればオウカも弟や妹達と再会する事が出来るし、お前もラーダと再会出来るだろう」
「……分かった。それが僕の償いになるのなら、オウカ達を救う事になるのなら、君の言う通りに動こう」
「それと、いずれアギラがオウカをよりゲイム・システムに順応させる為にその意識を奪い、名実共に人形へと調整する可能性がある。それはなんとしても阻止しろ。いざとなったら俺達を頼っても構わん。……もっとも、その前にアギラは消えている可能性もあるがな」

 これでオウカとクエルボは大丈夫だろう。記憶を弄られてもバックアップメモリーのおかげでそれ程悪影響はない筈だ。少なくても現在の俺に出来るのはこれが最大限だ。ゼオラに関しては、原作通りに事が運べば俺が手を出す事なく無事ハガネやヒリュウ改に保護される筈なので、問題は無いと思いたい。

「ネズミに関しては、知らぬ存ぜぬを押し通したとでもしておけ。オウカにもその辺を言い聞かせてな。……いいか。お前は人が良い。だから下手にアギラに対してのスパイ活動なんかは期待していない。いざという時以外は今まで通りでいろ」
「分かった。……こんな事言うのも変な気分だが、僕みたいな奴を救ってくれてありがとう」
「礼は実際に救われたら貰うから、それまで取っておけ。……ほら、後は任せた。行け」

 オウカを抱き上げたクエルボを送り出し、作戦司令室へと戻る。そこにはヴィンデルとレモン、エキドナの姿があった。

「お帰り、説得はどうだった?」
「ああ、上手くいった。いざという時にはオウカと一緒にこちらに合流する事になった。スパイ活動はあの性格だからまず無理だが、あのアギラの懐にこちらの種を仕込めた事を考えると上々だろう」
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