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リリカルってなんですか?
空白期(無印〜A's)
第二十六話 裏 (翔子、カロ、なのは、テロリスト)
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*なのは視点で少しグロい描写がありますのでご注意ください。





 蔵元翔子は、魔法世界に来た初日、息子の翔太と息子の友人である高町なのはを見送った後、リンディとアリシア、アルフと共に病院へと来ていた。むろん、秋人も一緒である。

 病院に来た理由は、アリシアが関係していた。アリシア―――いや、この場では、フェイトといったほうが適切だろうか。翔子の記憶にまだ新しい四月の事件。息子が直接巻き込まれたのだから知らないわけがない。ましてや、巻き込まれただけならまだしも、ボロボロになっているのだから、嫌でも忘れられない。

 それに、車で移動している最中に今日の検査の目的を聞いておくことにした。健康診断であれば、地球でもできる。いや、確かに精度で言えば、こちらのほうが上かもしれないが。それでも、わざわざこちらでやる必要があるのか? ということが疑問に思ったからだ。

 結果からいえば、聞いて正解だったのか、どうか分からない。

「アリシアさん―――旧名、フェイトさんは、四月の事件の容疑者の一人です。現状、彼女はその記憶がありません。そして、翔子さんから聞いた限りでは、記憶が戻る様子もありません。しかし、それを医学的に、客観的に証明する必要があるのです。アリシアさん―――いえ、フェイトさんが、逃げるための演技ではないことを」

 まさか、とは思った。少なくとも今まで家族として接してきて、彼女がそのような様子を見せたことはない。彼女は、本当にどこにでもいる少し傷つきやすい少女だ。それを演技といわれるとは、気分がいいものではない。

「申し訳ありません。ですが、主観ではダメなのです。専門知識を持った第三者の意見を持って、ようやく認められるのです。彼女を不起訴にするためにはどうしても必要なのです」

 お願いします、と頭を下げられては、翔子はこちらが悪いことをしているような気分になる。いや、彼らも悪意があるわけではないのだ。むしろ、彼女のことを心配しているといっても過言ではないだろう。ならば、拒否はできない。なにより、アリシアの嫌疑を晴らすためなのだ。検査の内容も、少しだけ質問をするだけらしい。ならば、危険性はないだろう、と思って翔子は、アリシアへの承諾する。

 何より、これまでの行為で翔子は、リンディたちを信頼していた。

 アリシアが検査を受ける病院への道のりは意外と短かった。どうやら、リンディが勤める時空管理局直属の病院だったらしく、規模は相当大きい。翔子が考えるに地球で言うところの大学病院に相当するのだろう。

 車を降りた翔子は、リンディに支払いを任せて―――払うつもりがないのではなく、お金を持っていないのが問題だった―――翔子は、アリシアを呼ぶと右手を差し出す。アリシアは、それを見ると喜んで、翔子の右手に
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