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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第七十三話 バルマー司令官マーグ
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                第七十三話 バルマー司令官マーグ
「私は諸君に対して言うべきことがある」
マーグは穏やかな声で語った。
「まずは我々の目的である」
「どうせ地球侵略なんだろ」
「それは違う」
ケーンの言葉をすぐに否定した。
「大義の為だ」
「大義、ねえ」
「百人いれば百人の大義があるってね」
タップとライトも言う。
「我がバルマーは今戦っている」
マーグはそれを意に介さず言った。
「諸君等と。だがそれは本意ではないのだ」
「じゃあどうしたいって言うんだい?」
「まずはここで話をしたい」
万丈の問いにこう返す。
「話を」
「そうだ。君達の望みは何なのか。まずはそれを聞こう」
「言うまでもない、自由だ」
大介が言った。
「僕達は地球にいる。この地球の自由と平和を守る為に戦っている」
「そして御前達の存在を必要とはしていない」
今度は鉄也が言った。
「では我々に出て行けというのか」
「そうだ」
鉄也は完全に言い切った。
「祖先はどうか知らない。だが俺達は地球にいる。地球にいるからこそこの地球を守りたいんだ」
「ではバルマーとは手を組まないというのか」
「手を組むだって!?笑わせんじゃねえ」
今度は甲児が出て来た。
「御前等のやり方はもう知ってるんだ。どうせ俺達を利用するだけなんだろ」
「そしてその力でまた別の星を侵略する。違うか」
「それは誤解だ」
マーグは鉄也のその言葉を否定した。
「我々も平和を望んでいる」
「嘘をつきやがれ」
「嘘ではない。銀河は一つの世界によりまとめられるべきなのだ」
マーグは澱みのない声で述べた。
「それをまとめることこそがバルマーの使命なのだ。それに協力してもらいたいだけなのだが」
「断る!」
アランが言った。
「それは結局はバルマーによる独裁だ。そんなものを認めるわけにはいかない」
「そしてその下で多くの者が苦しむだろう。それは奴隷の平和だ」
隼人も言う。
「俺達は奴隷になることを望んじゃいない。それ位なら戦う」
「友人として迎え入れようと言うのだが」
「友人か。詭弁だね」
レッシィはそれを一笑に伏した。
「友達っていうのは対等なんじゃないのかい。一つしかないって言う奴がどうして友達なんて言えるんだ」
「そうだな、レッシィの言う通りだ」
京四郎もそれに同意する。
「俺達は御前さんの言葉を信用するわけにはいかない。どうしてもっていうのなら立ち去るのだな」
「交渉決裂ということか」
「そうだ。話があるのなら来い!」
ドモンが叫ぶ。
「まとめて叩き潰してくれる!」
「うわ、ドモンさん言っちゃったよ」
シンジはそれを聞いて困った声を出した。
「あれって宣戦布告だよね」
「何よあんた、びびってるの!?」
アス
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