暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第六十三話 謎の少女
[2/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ローからこちらにナデシコCが向かって来ています。全速力です」
「ナデシコが」
「はい。どうやらネルガルに発注していたものが届いている様です。彼等に応援を願いますか」
「頼めるか」
「はい。それでは」
「うむ。またとない援軍だな」
「はい」
 幕僚達はそれに頷いた。
「天の助けと言うべきか」
「ナデシコ一隻が加われば。かなり違います」
「その間に我々は北と西の敵を退けよう」
「はい」
「それでいいな」
「了解」
 思わぬ助っ人の報告に連邦軍は何とか息を吹き返した。だが市民達にはまだ不安が渦巻いていた。
「僕達大丈夫かなあ」
 ケン太がふと呟く。
「真吾さん達もいないのに」
「ケン太君、安心して下さい」
 だが不安にかられる彼をOVAが宥めた。
「その真吾さん達がここに残るように言ったのでしょう?だから大丈夫ですよ」
「そうかあ」
「そうです。だから心配しないで下さい」
「そうだね。OVAもいるし」
「私もですか」
「皆もいるし。もう僕怖がらないよ」
「それは何よりです」
 OVAもそれを聞いて安心した。見れば彼の他にリィナやクマゾー達もいた。他にも市民達が大勢いた。
「皆大変そうだね」
 それを見てユキオが呟く。
「戦争だからね。仕方ないよ」
 アカリも言う。
「皆暗い顔してるも。これからどうなるか心配だも」
「私達にはどうしようもないからね」
 リィナも困った顔をしていた。
「シャングリラにいた時も。こんな感じだったけれど」
「リィナさんってコロニーにいたんだったね」
「ええ、そうよ」
 ケン太の言葉に頷く。
「もう離れて随分経つけれど。お兄ちゃん達と一緒に学校に通いながらジャンク屋やってたのよ」
「そうだったの」
「あの時も何かと色々あったけれど。今もね」
「ロンド=ベルって色んな人がいるも」
「人だけじゃないからね。本当に」
 リィナは少し困ったようにして言った。
「今も。お兄ちゃん達大丈夫かしら」
「ジュドーさんだったら大丈夫なんじゃないかな」
「ビーチャさん達も。あれで結構腕がたつし」
「だったらいいけれど」
 ユキオやアカリに言われても何故か安心出来なかった。
「お兄ちゃん達あれで結構おっちょこちょいだから」
「けど皆がいるから」
「大丈夫かしら、本当に」
 何処か保護者の様であった。立場は全く逆だがリィナは兄達のことを真剣に案じていた。だがそこで思わぬ客が彼女達の前に姿を現わした。
「そこの者」
「!?」
 見れば赤がかった蜂蜜色の髪の毛の少女がそこにいた。
「ここは何処じゃ」
「ここはって」
 リィナ達はそれを聞いて戸惑いを覚えずにはいられなかった。
「ダカールだけれど」
「ダカール、ここがそうなのか」
 その少女はそれを
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ