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SAO─戦士達の物語
ALO編
七十一話 Negotiation
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ねぇかよオイオイオイ!」
「さ、最強……!?」
即座にリョウとキリトも大反応する。聖剣の部屋からはどうやららせん階段が伸びているようで、要は上部のダンジョンを突破出来れば……!

「リョウ、キリト君、上……」
「「…………!」」
リーファの言葉で上を見た二人の目に、同時に二つの者が見えた。一つは、巨大な氷柱に付いたバルコニー。おそらくは、エクスキャリバーが収められたダンジョンへの入口だ。そしてもう一つはその更に上。木の根っこに付けられた足場と、その先の階段。
間違いなく、アルンへの脱出経路だ。

「キリト……リーファ……」
「うん……」
「わ、分かってる……」
二つの足場は連結していない。つまり、トンキーが通り抜ける時跳び移れば聖剣へと続く道に挑めるだろうが、それだとアルンへ行けなくなる。今、アルンを諦めるわけにはいかないので、このまま乗っていなればならない……

結果的に、リョウ達は何とか誘惑を振り切った。まぁそれでも彼らがバルコニー近くを通過するとき一瞬だけ体がビクリ!と震え、キリトに至っては立ち上がりかけたのは、彼らがMMOプレイヤーであるが故の性と言うものだろう。

────

トンキーはそのままゆっくりと足場に近づき、脱出経路であろう階段の前で、しっかりと停止した。
リョウ達三人は順々に足場に飛び移り、トンキーとの別れを(主にリーファとユイが)惜しみつつ、階段を昇り始める。
ダッシュで階段を上っていく途中で、キリトが前を行くリーファに叫んだ。


「なぁ!リーファ!」
「何!?」
「あの聖剣の事さ、皆には内緒な!」
「っはっはっ!同感だぜ!そのうち仲間募って取りに行くとしようや!」
笑いながらそう言った二人に、リーファはクスクス笑いながら答える。

「何か二人とも色々台無し〜。けど……賛成!!」
その言葉と共に、リーファは前方に見えた木の壁に開いたうろへと、スポンっ!と飛び込んだ。

────

そこは、余りにも美しく荘重で、活気に富んだ、積層都市だった。
段々畑のように上へ上へと重なっている都市群に、魔法光や、鉱石灯と光が黄色や青。赤、橙、桃色に輝くさまは、まるで星屑のような夜景だ
プレイヤー達に種族の統一など有るわけがなく、ありとあらゆる種族のプレイヤー達が、互いにいがみ合う事無く、飛びまわり、走り回り、歩きまわっている。
そしてその先にそびえるは、巨大な幹と、空を覆う枝を持つ大木……世界樹。

その名は、《央都アルン》

アルヴヘイムオンラインという世界の中心にして、最大の都市である。

────

リョウ達はしばらくその都市の荘厳な姿に見とれていたが、やがて重厚なサウンドと共に、システムアナウンスがながれた事で意識を取り戻した。内容は、午前四時から週に
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