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SAO─戦士達の物語
ALO編
六十八話 事態急転
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「さて……んじゃまぁ、行きますか」
 そう言いながら、石橋の上に座り込んだリョウは立ちあがった。あの戦闘から、20分近くが経過しようとしていた。

────

 あの戦闘内で、リョウとキリトはサラマンダー達を全滅……はさせなかった。と言うのも、最後の一人を巨大悪魔の姿となったキリトが握りつぶそうとした直前に、リーファがそいつから情報を聞き出すことを思いつき、彼らを止めたのだ。

 たった一人生き残ったサラマンダーは初めは渋っていたものの、キリトとリョウが先程の戦闘で入手したアイテムと金《ユルド》を全て渡すと言うと、いとも簡単に買収されてくれた。リーファとユイが薄情な物を見るような眼で冷たい目線を送っていたのも構わず話してくれた彼に曰く、どうやら彼は下っ端兵で、リョウ達を狙って討伐するに当たり、呼び出されただけらしい。
リョウ達がたった三人だったにも関わらず十二人と言う過剰な戦力が投入されたのは、どうやらリョウとキリトが昨夜のサラマンダー(サラマンダーランス隊の隊長で、カゲムネと言うらしい)に対し、凄まじい攻撃力を見せつけた事によってその情報がサラマンダー側に渡っていた事と、何やらどうしてもリョウ達を排除したい理由が先程の部隊長であるジータクス……と言うより、サラマンダー上層部に有ったためだと言うのだ。曰く、“作戦”に支障をきたす……と

『作戦……ねぇ……』
 キリトが赤くなった頬(先程とある悪乗りをしてリーファにひっぱたかれた)を押さえて涙目になっているのを見ながら、リョウは考える。
何でも、サラマンダーの上層部が何か大きなことをするために動いているらしい。下っ端の彼に曰く、今日彼がINした時に、かなりの大人数が北に飛んで行くのを見た。と言うのだ。
サラマンダー領首都、《ガタン》から北に進むと地理的に、現在リョウ達が目指す央都アルン、そして世界樹がある《アルン高原》と各領地を隔てる環状山脈にぶつかる。そこから少し東に少し進むとアルン高原へと抜ける道の一つである渓谷。《龍の谷》が有る。ちなみに、西はこの《ルグルー回廊》だ。現在リョウ達がその軍勢とやらと出くわしていないところを見るに、おそらくサラマンダー部隊は龍の谷へと向かったのだろう。それに気づいたらしいリーファは、それに関して「世界樹攻略」を行うのかとその下っ端に聞いていたが、返ってきた答えはNOだった。
 一度、サラマンダーは大部隊を率いて攻略に向かっているものの全滅させられ、それによって相当な額の被害を受けたらしい。現在は、最低でも全軍に対して古代武具級《エンシェントウェポン》がそろうまでは進軍しないとしているとの事だ。まぁそうなると用意すべきは並大抵の額ではなく、納税ノルマは厳しいうえにまだ目標額の半分にも達していないという事だが。

『なーんか引っ掛かるんだよな……
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