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SAO─戦士達の物語
SAO編
五十四話 釣りは待つが肝
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みたいだった……」
「あははは……ずっとご飯作ってると、自然に分かるようになっちゃって。アスナもすぐ出来るようになるよ?キリトは分かりやすいから」
「あ、それはそうかも」
 楽しそうにクスクス笑う女子二人を尻目に、男子二人は口を尖らせる。

「分かり易くて悪かったな……」
「あれって、遠回しに俺も馬鹿にされてんよな……」
「「……ハァ」」
 溜息をつきつつ、キリトは少し、真剣な顔になると、二人に聞こえぬように小さな声でリョウに声をかける。

「そろそろ……ボスが出る時期だよな」
「あぁ。七十五層……当然、つええのが来んだろ」
「…………」
 黙り込んだキリトに、リョウは続ける。

「俺はレベル調整が物の目的だから、多分呼ばれっけど、つられて一緒に来る必要はねぇからな。お前は自分とアスナの事だけ考えりゃいい」
「……あぁ」
 後半は、少しばかり優しい調子だった。
自分を安心させてくれようとしているのが、キリト自身にも分かった。

『けど……俺は……』
 どうすべきなのか、リョウに聞けば、恐らく自分で決める事だと言われるだろう。
そして自分がその質問を最も向けるべきなのは、アスナと、自分自身だ。

 アスナの安全と、自分が前線へ出ないことへの後ろめたさ。
二つの感情が、キリトにいずれ来る決断の時を示していた。


そしてその時は、予想するよりもはるかに早く、やって来た。

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