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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十一話 ファイアーボンバー
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自分のバルキリーを持っていますが」
「他のメンバーか。これについては何か考えがあるかね」
「ミレーヌちゃんに関しては一人で乗ってもらいます」
 早瀬はこう答えた。
「彼女の音楽センスは傑出したものがありまして」
「ほう」
「バサラ君のそれに匹敵します。ですから一人乗りで頑張ってもらいます」
「パイロットとしての技量はどうかね」
「先程テストしたのですが」
「ふむ」
「かなりのものです。やはり血筋でしょうか」
「ジーナス少尉の従妹だったか」
「そのせいでしょうか。天才的なものがあります」
「彼女は元々かなりの音感を持っておりまして」
 クローディアも言った。
「それも大きく影響していると思います。その動きは類稀なセンスを感じます」
「それは何よりだ」
 グローバルはそれを聞いて満足そうに頷いた。
「バサラ君もそれは同じでして。やはり音楽センスがパイロットとしての能力に大きく影響しています」
「私はよくわからないが」
 グローバルは一言そう断ったうえで言った。
「リズム感といったものか」
「はい、おそらくは」
 二人はその言葉に頷いた。
「そのせいでしょうか。後の二人も同じです」
「そうか」
「ただレイさんとビヒーダさんには二人一緒に乗ってもらいます」
「どうしてかね」
「そちらの方が音楽的に効果があるとの判断からです。これは安西博士からの提案ですが」
「彼女からか」
「はい、先程相談してみたところ。そう仰いました」
「彼女が言うと信憑性があるな」
 グローバルはその言葉に頷くところがあった。
「そういえば彼女は今まで何をしていたのかね」
「博士ですか」
「そうだ。最近姿を見なかったが」
「何か色々と研究していたそうです、ロバート=オオミヤ博士と」
「彼とか」
「それが終わったとかで。それで相談に乗ってもらいました」
「そうだったのか」
「その彼女からのアドバイスでして。如何でしょうか」
「私はそうした音楽のことはよくわからないがいいのではないか」
 彼はそう述べた。
「ここは早瀬中尉に任せる。いいかね」
「わかりました。それでは」
「ただ気をつけてくれたまえ」
「といいますと」
「バサラ君はどうやらかなり手強いようだぞ。用心しておきたまえ」
「それでしたら」
 その整った大人びた顔にうっすらと苦笑を浮かべさせた。
「もう慣れていますから。一条君やイサム君で」
「だといいがな」
「ロイ程じゃないでしょうし」
「フォッカー少佐よりもか」
「まだ彼に比べればましでしょう」
「それもどうかな」
 彼はクローディアの言葉にあえて笑ってみせた。
「彼はフォッカー少佐より凄いかもしれないぞ」
「まさか」
「それもすぐわかることだ」
 グローバルは楽しそうに
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