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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十九話 熱気バサラ
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                   第四十九話 熱気バサラ
「それでね」
 アヤは何時になく上機嫌で皆に対して語っていた。
「彼ったら本当に格好いいんだから」
「何だ、またアイドルか?」
 そこに通りかかったリュウセイはそれを聞いて一言そう言った。
「アヤも相変わらずだよな。今度は何処のアイドルなんだ?」
「アイドルじゃないわよ」 
 リュウセイにもアヤの上機嫌な声が向けられた。
「アーティストよ」
「画家か何かか?」
「違うわよ。ミュージシャンよ」
「何だ、そっちかよ」
 ゼオラにそう言われてあらためて頷いた。
「まあどっちでもいいか。それで誰に夢中なんだ、今度は」
「熱気バサラよ」
 アヤは熱っぽい声でそう答えた。
「ああ、ファイアーボンバーの」
 リュウセイはそれを聞いて思い出した。
「確か最近やたら派手なコンサートやttらしいな」
「そうなのよ、バルキリーで出て来て。もう最高だったわ」
「バルキリーでかよ」
 イサムがそれを聞いて呆れた声を出した。
「またえらくクレイジーだな、おい」
「同感だ」
 さしものガルドも今回ばかりはイサムを引き合いには出せなかった。
「とんでもない奴がいるものだ」
「そのとんでもなさがいいのよ」
 しかしアヤの言葉は変わりはしない。
「熱気バサラらしくて。ぶっ飛んでいて」
「そういう問題かしら」
 エマはそれを聞いて首を傾げさせた。
「幾ら何でもそれはやり過ぎじゃないかしら」
「それで終わりじゃないのよ、彼は」
「まだあるのかよ」
「今度は何をしたのだ」
 イサムとガルドはもう興味津々で聞いていた。見れば他の者も同じである。
「バルキリーに乗り込んでね」
「そして」
「銀河に飛び上がったのよ。ギターを持ちながらね」
「おいおい、ギターを持ってバルキリーの操縦とはまたハイセンスだな」
 さしものフォッカーも完全にいつものクールさと斜に構えた素振りはなかった。
「俺でもそうはいかないぞ」
「そうね」 
 クローディアも珍しくフォッカーを窘めない。
「貴方よりも無茶をする子がいたなんて」
「私も初耳ね」
 早瀬もそれは同じであった。
「そこまで滅茶苦茶だと。かえって尊敬するわ」
「滅茶苦茶なら俺達だって大概なものだがな」
 忍は獣戦機隊のメンバーと共にバンドも組んでいる。だがその彼等でもコクピットにギターを持ち込んで演奏したりはしないのである。
「エレキギターをね、もう派手に鳴らして」
「はあ」
「俺の歌を聴けーーーーーーーって。もうしびれたわ」
「同感」
「ある意味は」
 皆それを聞いて完全に呆れてしまっていた。
「そこまでやると立派よね」
「熱気バサラにしかできないわよね」
「そう、そこなのよ」
 アヤは
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