第二十話 信頼関係その二
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その数を見ればだ。どうかというと。
「確かにね」
「減ってきてますよね」
「うん、間違いないね」
「じゃあこのまま戦っていけば」
「いいけど。ただ」
キバの口調がだ。警戒するものになった。
そしてだ。こう四世に言った。
「絶対に出て来るね、あいつは」
「スサノオですね」
「出て来ないとは思えないよね、キバットも」
「はい、これまでのことを考えますと」
彼等の世界での戦い、そしてそれぞれの世界での戦いだ。
その多くの戦いの中でだ。どうかというのだ。
「最後にはですね」
「そう。けれどその相手は僕じゃないね」
キバは自分ではそう見ていた。そしてそれは何故かというのも話すのだった。
「だってね。その相手はね」
「渡さんですね」
「父しかいないね」
他ならぬだ。彼の父である紅だというのだ。
「それ以外考えられないよね」
「はい、本当に」
「だから。来るよ」
キバは戦いながら言っていく。
「この戦いでも。父さんとスサノオの戦いがね」
「じゃあ我々はその戦いに向けて」
「出来る限りファンガイアを倒そうか」
「ですね。それじゃあ」
こうしてだった。彼等も彼等でだ。
戦いそうして敵を減らしていく。これが彼等が今やることだった。
登が変身しているダークキバにだ。名護が変身しているライジングイクサもだった。彼等もそれぞれ激しい戦いを繰り広げていた。
その中でだ。彼等は話す。
「猛獣達を眠らせて正解だったな」
「そうだな。これで猛獣達までいれば」
イクサがダークキバに応える。二人はそれぞれ剣に拳で戦っている。
「厄介どころではなかった」
「負けないにしても翻弄されていた」
数が多いだけだ。そうなっていたというのだ。
しかし猛獣達を眠らせている為だった。今の彼等は。
「順調にいけている」
「後はだ」
名護が言う。その剣でファンガイアを上から下に斬りつつ。
「渡君だが」
「あいつなら問題はない」
登がだ。安心した声で話す。
「ここでの戦いも勝つ」
「そうだな。渡君ならな」
「俺達はファンガイア達を倒し」
そうしてだというのだ。
「あいつの戦いを見守ることだ」
「そうだな。しかしだ」
「しかしか」
「スサノオはやはりあの姿で出て来るか」
名護はこの世界でのスサノオの姿について言及した。
「そう思うか」
「おそらくはな」
察しをつけてだ。登も話す。
「スサノオはそれぞれの世界に合わせてきているからな」
「そうなるな、やはり」
「ファンガイアの王、かつての俺か」
「だが君はファンガイアではあるが」
「最早そんなものはどうでもいい」
ファンガイアの王、その座はだというのだ。
「最早ファンガイアもだ。人間だとわかったのだから
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