暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十二話 召還者
[22/22]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
から色々と働いてもらいますよ」
「お金はもらえますか?」
「お金?」
「そうですよ。たっぷりはずんでもらわなくちゃ嫌ですからね」
「わかってますよ」
 彼は微笑んでそれに頷いた。
「では前金として」
「やった」
 一粒の大きなダイアモンドを取り出す。そしてそれをチカに与えた。
「どうぞ」
「やっぱり御主人様って気前いいですね、だから大好きなんですよ」
「私にとってはさして価値のあるものでもありませんし」
「けれどどうするんですか、これから本当に」
「ミケーネのことですか」
「ええ。それにガイゾックもいますし他の勢力も」
「ティターンズやドレイク軍は今のところ勢力の回復に務めております」
 シュウはまずは彼等に言及した。
「ですから彼等については心配することはありません」
「ガイゾックは」
「彼等については私自身が向かいます。これで充分でしょう」
「神ファミリーには何も言わないんですか?」
「彼等はね、無茶をしてしまいますから」
「無茶!?」
「ええ。命を捨ててでも戦うでしょう。彼等にそれはさせられないです」
「で、御主人様自ら行かれると」
「はい」
「けどそれじゃミケーネとかはどうなるんですか!?厄介なことになりますよ」
「彼等はおそらくは動かないでしょう」
「何故ですか!?」
「地下に向かうと思われます。彼等の本拠地が地下にあるのは知っていますね」
「はい、まあ」
「おそらくヴォルクルスの存在を知っているのでしょう。彼の力を借りようとするでしょう」
「ミケーネが」
「というよりククルがです」
「ククル!?ああ、あの銀色の髪のきつい女ですね」
 チカは持ち前の毒舌をここで発揮した。
「彼女はミケーネとは協力関係にありますが本質的に違います」
「邪魔大王国の女王ですからね」
「元々は違いますけれどね」
「あれっ、そうなんですか!?」
 チカはそれを聞きまた驚いた。
「初耳ですよ、それ」
「貴女の知らないことも多くあるということです」
「意地悪いなあ、御主人様は」
 それを聞いて不平を漏らす。
「いつもそうやって肝心なことは教えてくれないんだから」
「そのうちわかることですから」
 シュウはうっすらと笑ってそう言葉を返した。
「私が言わなくても」
「そうなんですかね」
「そうですよ」
「まあそれならいいですけれど。けれどそろそろ」
「はい」
 話を終えシュウとネオ=グランゾンは姿を消した。そしてそこには何も残ってはいなかった。

第四十二話   完


                               2005・9・3



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ