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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
痛いのは一瞬、辛いのは一生
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てやるから黙ってろ!」
え!?
治しちゃうの?
「ベホマ」
お父様はゲス野郎のグニャグニャな腕を、あり得ない方向に曲げながらベホマで治療した。

つまり…この男の両腕は、一生使い物にならないのだ!
もし使える様に治そうとするのなら、今回くっついてしまった骨を、寸分違わずに同じ所を骨折させて、正しい位置に治してから治療しなければ両腕・両肩とも動かない…今の状態だと、神経や筋組織が連動しないからだ。

「ひでぇ………」
カンダタの呟きが聞こえてくる…
ヌルい事言いやがって!
このゲスは、フィービー達にもっと酷い事をしてきたんだ!
因果応報!

「酷くない!この男はマリーを犯そうとしたんだ!殺してやりたいけど、勘弁してやったんだ!命ある事を喜べ!」
はぅぅぅ………
お父様ってば、格好良すぎですぅ………
今、お父様にエッチさせろって言われたら、喜んで股を開いちゃうわね。
ゴメンねウルフちゃん…貴方の事も愛してますわよ。

「リュカさん、そいつどうするの?出来れば、フィービー達の元には連れて行きたくないんだけど…」
おや?
マイダーリンが、怖い顔してこのゲスを睨んでるわ…
もしかして、私に手を出そうとしたので、怒っちゃってますか?

「…ウルフはどうしたい?」
「…俺は……俺はコイツをこ「ウルフ様!」
私は嬉しくなってウルフちゃんに抱き付いた!
同時に、これ以上怖い顔をしてほしくなかったので、『私は貴方の虜です』って、オッパイを押し当ててアピールしちゃった?
「ウルフ様にはそんな怖い顔は似合いませんわ!私は優しい顔のウルフ様が大好きですぅ!この(クズ)は、こんな腕では碌な人生を送れませんわ…だから放っておきましょうよ、ねっ!?」
私はウルフちゃんの瞳を見つめながら、可愛らしく小首を傾げて見せた。
「………う、うん…分かった…マリーがそう言うなら…」
うん。素直で良い子ね!

「と言うわけで、コイツは此処に捨てて行きましょう!………でも、フィービーさん達の秘密の隠れ家まで付けられたら厄介ですから……お・と・う・さ・ま?」
私は可愛く笑顔でお父様にサムズアップしてお強請りする…そして笑顔を消すと同時に、親指を下へと向けて素敵な合図!

以心伝心とはこの事だ!
完璧に連動した私とお父様…
お父様は合図と同時に、ドラゴンの杖を勢い良く振り下ろし、蹲るゲス野郎の両足の骨をコナゴナに粉砕する!
(ゴキャ!)
「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」
静かな墓地に響き渡る汚い悲鳴。
ちょっとちょっと…
安眠妨害ですわよ!
此処には永い眠りについてらっしゃる方が、大勢居られるのですからね(笑)

等と、お馬鹿な事を考えていたら、マイダーリンがゲス野郎に近付き、折れた両足にベホイミを唱えましたわ。

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