第七十七話
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すがにユカリの息子だけある。あれは確かに少々戦い辛い相手であった」
「でしょう。剣技だけなら、私も負けない自信は有るわ。だけど、あーちゃんの全てを使われたら…やはり勝率は低いでしょうね」
勝てないとは言わないのは相手の事を良く知っているがために対策の一つや二つは思いつくからだ。
「あ、そうだ。アテナ、明日からはもう少し早く家に来てくれない?」
「む、何故だ?」
「カンピオーネになった所為か、アテナに対する異常な敵愾心を抱いているわ。別に私達にしてみれば無視できるのだけれど、どうにか制御出来ないかと思ってね。あーちゃん達と話し合った結果、押さえ込む訓練をするしかないと言う事だったから」
「ふむ。妾としては湧き上がる闘志は心地よいものではあるが、ぎすぎすした関係は確かに食に影響が出るな。分かった、明日からしばらく昼頃から姿を現すとしよう」
「別にずっと居ても良いのだけれどね」
「む…それは遠慮する。妾とて駄テナなぞと言う不名誉な称号を頂くのはアテナの名に傷が付くと言うもの」
とは言え、結局はこうしてずるずるとユカリの家に長居するようになるのである。
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