第二話 会合
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あの声が聞こえて、目覚めた時には闇慈は彼自身では無くなっていた。服はボロ衣で出来た漆黒のマント。右手には巨大な大鎌。その姿はまるで・・・
(死神だ・・・僕は死神になったのかな?)
(戦いの中で考え事などするものではないぞ!!)
(えっ!?あの声が!?)
(来るぞ!!)
「今度こそ死んで貰うわ!!」
声が聞こえたと同時にレイナーレが1本の光の槍をまた闇慈に投げてきた。しかし今度は何故か光の槍の動きがゆっくり見えて簡単に避けることが出来た。
(凄い・・・さっきは目で追えることが精一杯だったのに今は手に取るように見える。これが死神の力・・・)
「くそっ。なら・・・これはどうかしら!!」
レイナーレが両手を広げると彼女の背後には4〜6本の光の槍が現れた。
(あれが一斉に放たれたら流石にやばいかも・・・)
(セイクリッド・ギアで応戦するのだ!!)
(セイクリッド・ギア?・・・この鎌の事ですか?)
(そうだ。この鎌は・・・我の鎌。ありとあらゆる物・・・万物の『生』を刈り取る鎌だ)
(まさかこの鎌の名前って・・・)
闇慈が考え事をしている間に光の槍が一斉に放たれた。
「(今はこの鎌の事を信じよう!!)うおおおお!!!」
闇慈は光の槍を一本一本正確に鎌で切り裂いて行った。切り裂かれた光の槍は真っ二つのまま消滅してしまった。
(すごい。手に馴染む。この鎌が力を貸してくれているのかな)
「これでもダメだなんて・・・もう魔力が・・・ここは引かせてもらうわ!!」
レイナーレは翼を羽ばたかせ消えていった。深追いはしない方が良いと思ったから追跡はやめにした。
(やっぱりこの鎌は・・・死神の鎌『デスサイズ・ヘル』・・・)
死神の鎌『デスサイズ・ヘル』・・・魂の管理者『死神』が所持していたとされる大鎌。
天使であろうと悪魔であろうとその鎌で切られたものを・・・再生させることはできない。その物の『魂』。言い換えれば『生』そのものを切り裂く鎌。
(・・・あの時に言っていた『万死ヲ刻ム』力ってこの事だったのかな?)
(そう言うことだ)
(さっきから僕の頭の中に話しかけている貴方はもしかして・・・死神様。本人ですか?)
(如何にも。我は死神。今後は『デス』と呼ぶが良い)
(デスさん。この服装と鎌はどうにかならないんですか?)
(元に戻るときはイメージすれば戻ることが出来る)
(イメージですね。分かりました)
闇慈は元の制服をイメージすると黒い光が闇慈を覆い、それが晴れると制服姿に戻っていて鎌も消えていた。
(あの。死神になるときはまたあの服装をイメージすれば良いのですか?)
(そう言うことになる)
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