暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第一話 覚醒
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
兵藤一誠が女子と付き合っている。

この噂は三人組に注意した翌日、学園中の女子生徒達が噂していた。
彼女の名前は『天野(あまの) 夕麻(ゆうま)』。長めの黒髪が印象的なおとなしい女の子だった。闇慈がいうには昼休みの時も二人は一緒いて良いムードだった。
そして今日の授業も終わり、午後五時頃に学校を出て何時もの帰り道で帰っていた。そして公園の場所を通り過ぎようとした時・・・

ゾクッ!!

「っ!?何だ?今の感覚は?」

闇慈は一瞬だが体が重くなったように感じ、公園の周りが暗くなり、空間が少し歪んでいた。

「公園の中か?行ってみよう!!」

闇慈は公園の中に足を踏み入れた。そしてそこにいたのは出来たてのカップル、兵藤と天野だった。そして明らかにおかしいと思えたのは天野の雰囲気だった。闇慈は木の裏に身を隠し、様子をうかがった。

「ねえ・・・一誠君。お願いがあるの・・・」

「な、何かな?」

(何を頼むつもりかな?)

「・・・死んでくれないかな?」

・・・沈黙が走った。それもそうだろう。いきなり死ねと言われたのだから・・・

「・・・え? それって・・・あれ?ごめん、もう一度言ってくれない?」

「死んでくれないかな?」

そう言うと天野の服が張り裂け、小柄な少女から大人の女性へと変わってしまった。
そして一番印象的なのは彼女の背中にある大きな漆黒の翼。闇慈はこのとき思い出していた。見た目は興味本意で読んだ世界神話に登場した・・・

(・・・堕天使(だてんし)!?)

闇慈は目を疑った。それも無理の無い話だ世界神話はあくまで空想の話だ。現実に現れるとは思ってもいなかっただろう・・・

「楽しかったわ。子供のままごとに付き合えた感じだった」

天野はそう言うと右をかざすと、光で出来た投げ槍みたいな物が現れ、兵藤に向かって投げた。

ドスッ!!

いやな音が聞こえると光の槍が兵藤の腹を貫いていた。

「っ!!兵藤君!!」

闇慈は居ても立ってもいられなくなり、兵藤の元に駆け寄り、抱え上げたが・・・腹を見事に貫かれ即死していた。

「あなた・・・見てたのね?じゃあ・・・死んでくれない?」

「っ!!」

今度は闇慈に向かって光の槍が投げられた。闇慈は咄嗟に体をずらしたが、少し遅かったのか、右の横腹を掠めてしまい、少し血が流れ始めた。

「ぐっ・・・」

「人間の癖に避けるなんてやるじゃない。でも次で終わりね」

「天野さん。君は・・・堕天使なのか?」

「人間の癖によく知ってるじゃない。・・・良いわ。冥土の土産に教えておいてあげる。そう私は堕天使。堕天使レイナーレ。では、さようなら・・・」

天野・・・いや。レイナーレがまた光の槍を振りか
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ