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混沌の魔術師と天空の巫女
第1章 ニルヴァーナ編
ニルヴァーナ、崩壊
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ら知っている。」

「何と!!?」

「!!!」

驚くジュラさんとリチャードさん。

「私の友だ。今は元気に大陸中を旅している。」

思いがけないところで自分の弟さんの事を知れて、リチャードさんは泣き崩れた。

「これが、光を信じるものだけに与えられた奇跡と言うものデスか・・・!
 ありがとう・・・ありがとう・・・ありがとう・・・!」

この人が、闇ギルドに入ったのは、たった1人の家族である、
自分の弟さんを探し出すためだったのかもしれない。
罪を償って、弟さんに会えればいいですね。

リチャードさんはそのまま評議人に手を引かれながら
暗い護送車の中へと消えていった。

「なんかかわいそうだね・・・。」

「あい。」

「私の同感。」

ミントがそう言った。

「仕方ねえさ。」

1度闇ギルドに入り、悪い事をしてしまったからね。

「も、もういいだろう! 術式を解いてくれ! 漏らすぞ!」

一夜さん、少し空気を読んでください・・・。

「いえ・・・私達の本当の目的は六魔将軍(オラシオンセイス)ごときではありません。」

「へ?」

どういう事だ・・・?

「評議員への潜入・・・破壊、エーテリオンの投下・・・
 もっととんでもない大悪党がそこにいるでしょう。」

ラハールさんが指をさした人物は・・・

「貴様だジェラール!!!来い!!!抵抗する場合は抹殺許可もおりている!!!」

「っ!!!」

「そんな・・・!!!」

俺とウェンディは信じられないかのようにそう思った。

「ちょっと待てよ!!」

ナツさんも驚いてそう言う。

「・・・・・・。」

ジェラールは何も言い返さなかった。

「その男は危険だ。2度とこの世界にはなってはいけない。絶対に!!!!」
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