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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
タッグマッチ前
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しかし、あれは並大抵のISでは歯が立たない。むしろ壊される。

(まぁ、そうか。シールドエネルギーを無駄に使わないならそれで……)
『後、他にも具体的な物を用意しましたのでしばらくお待ちください』

 そう言うやいなや途端にディアンルグの形状が変わった。
 《ファルケン》は4対の8枚羽で構成されている。そしてその羽に当たらないように《キロプテル》が背部に収納された。元々別の場所―――オルコットのブルー・ティアーズのようにスラスター部分に当たる部分に収納されていたが、今は背部に収納されている。
 そして《ファルケン》はさっきまで背部に直接着けていたのだが、それが非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)と化し、今では完全にディアンルグのスラスターとなった。

『更新を完了しました。では、飛んでください』

 言われた通りに飛行してみると、どういうことかさっきよりも速く移動できた。

(どういうことだ?)
『さっきまでは固定していたので他部位に問題を起こさないように出力を下げていました。ですが今は固定していないので本来の出力を発揮しているんです』

 なるほど。それなら納得だ。
 そして一度整備室に戻って調整を施してまた自室に戻った。





 ■■■





―――マドカside

「ねぇ、スコール。今度IS学園に行ってもいいかしら?」

 食事中、ノクトはスコールにそう聞いていた。

「どうしてかしら?」
「兄さんを連れてきたいから♪」

 本当にこいつはブラコンだなと思う。
 だがこいつがそこまで風宮祐人に執着するのには理由がある。
 それは彼に宿る頭脳―――それが篠ノ之束にも匹敵するらしい。が、それは私を黙らせる口実であって、本当は自分が得するからだろう。

「あんな男に価値があるとは私は思わないけどな」
「レズは黙ってなよ」
「なんだ―――と………」

 うるさい秋女―――オータムが急に口を閉じる。それはノクトが肉を切るのに使用していたナイフをオータムの首に当てたからだ。

「大体、兄さんを相手にしてよく生きてるね。本気を出さなかったんだってすぐにわかったよ」
「ねぇ、ノクト。彼はそんなに強いのかしら?」

 スコールが尋ねると、ノクトはすぐに頷いた。

「たぶん今は牙が抜けているからエムに勝てるかわからないけど、IS学園に入る前は強かったよ」
「じゃあ、新たな戦力として期待できるかしら?」
「むしろ単機でIS学園を倒せるかな? まぁ、織斑千冬が出てきたらどうなるかわからないけど、最近は出てきてないから大丈夫かな?」
「そう。なら行ってらっしゃい。例え無理でもそれなりのダメージを与えてきてくれるかしら?」
「うん。努力する」

 そう
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