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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十五話 正義の使者ガイヤー
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「む、何でもない」
 だが彼はその言葉を打ち消した。
「気にするな。よいな」
「わかりました」
「シロッコの軍には誰がいたか」
「クロノクルとカテジナ、そしてファラがおりますが」
「ふむ」
 彼はそれを聞いてまた考え込んだ。
「危険だな」
「危険ですか」
「そうだ。シロッコとあの者達を離せ。よいな」
「それではそう致します」
「そうしろ。そしてシロッコには少数精鋭の部隊を渡瀬。多くの兵は預けるな」
「わかりました」
 バスクはそれに応えてまた敬礼した。
「主力部隊はジャマイカン及びガディに預ける」
「ハッ」
「その下にはライラ、ジェリド、マウアー、カクリコンを置け」
「了解しました」
「そしてだ」
 ジャミトフの指示は続く。
「あれの準備はどうなっている」
「あれですか」
「そうだ」
 彼はここでニヤリと笑った。
「どれだけ進んでいるか」
「全て予定通りでございます」
 バスクもそれに応えてニヤリと笑った。
「近いうちに我々はこの宇宙にいる全ての勢力を滅ぼすことができるでしょう、あれの力によって」
「ならばよい」
 ジャミトフも笑っていた。そして言葉を続けた。
「そして地球に戻る。最早ゼーレもいないしな」
「はい」
「いや、待て」
 だが彼はここで考えをあらためた。
「地球には既に兵を送り込んでいてもよいかも知れぬな」
「地球にもですか」
「可能ならばな。ギガノスも地球に兵を送っているそうだな」
「はい」
 バスクはそれに頷いた。
「グン=ジェム隊でしたな。確か中央アジアを中心に暴れ回っている」
「グン=ジェム隊というのか」
「はい、何でもギガノスの汚物と称される部隊だそうです。半ば愚連隊の様な存在だと聞いております」
「愚連隊か」
 ジャミトフはそれを聞いて不思議そうな顔をした。
「あのギスカールがそのような部隊を持っているとはな」
「色々と事情があるようです」
 バスクはそれにそう答えた。
「正規軍ですが月からの統制が効きにくいこともあり。半ば独立した軍となっていると聞いております」
「そうなのか。ギガノスも一枚岩ではないようだな」
「そうですな。それが奴等の命取りになればよいですが」
「ギスカールは潔癖症だ。それにより問題が生じるやも知れぬな」
「はい」
「奴等に関してはとりあえずは守りを固めるだけでよい」
「わかりました」
「最大の問題はロンド=ベルだ」
 そう言うジャミトフの目が光った。
「ナデシコと合流したようだな」
「はい」
「そして地球にいる大塚がコスモクラッシャー隊を送ったそうだな」
「ええ、その通りです」
 バスクはそれにも答えた。
「ですがコスモクラッシャー隊といいましても僅か一機の戦闘機だけですが」
「何
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