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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九話 宇宙からの来訪者
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ロやカミーユと似ているな」
「それでパイロットになるんだから世の中不思議ですよね」
「だがパイロットとしての技量はそれなりにあるらしい。一応将校待遇ということになっている」
「パイロットですからね」
 連邦軍においてはパイロットは将校となっている。責任が伴うからである。
「だが実際は下士官にかなりしごかれているようだがな」
「ははは、軍じゃよくある話ですよ」
「そうそう、軍といえば鬼軍曹ですからね」
 実際に軍隊においては士官より下士官の方が重要視されるのだ。将校で戦争をするわけではない。下士官で戦争をするのである。その為先任下士官ともなればその発言力はかなりのものである。彼等がいなくては軍は成り立たないのだ。
「よくわかったな。その三人を鍛えているのは軍曹だ」
「誰ですか?」
「ベン=ルーニー軍曹だ。知っているか」
「知らないですねえ」
「別の部隊でしょう。ちょっと聞いたことが」
「そうか。部隊では何でも鬼軍曹で名を馳せているそうだがな。その三人をしごきにしごいているらしいぞ」
「それでその三人は言う事を聞いているんですか?」
「甚だ疑問らしい」
「でしょうね」
「うちの小僧達もたいがいなものですから」
 二人はそれを聞いて納得したように頷いた。
「アムロ少佐みたいに素直な人ばかりじゃないからなあ」
「アムロだって最初はどうしようもない奴だったぞ」
 ブライトはそれを聞いて苦笑しながら言った。
「そうだったんですか」
「ああ、一年戦争の頃はな。いじけてばかりいて本当にな。軍人としての意識も全くなかった」
「意外ですね。ロンド=ベルの伝説のエースパイロットが」
「よく喧嘩もしたさ。時には殴り合いになった」
「艦長も若かったんですね」
「そうだな・・・・・・と何を言わせる。私はまだ二十代だぞ」
「あ、これは失礼」
「全く」
 ブライトは年齢のことを話に出され少しムッとした。
「確かに老けているとは言われているがな」
「はあ」
「だがあの頃は私も若かったな。士官学校を出たばかりで」
 そう言いながら昔を懐かしむ目をした。
「何だかんだ言って自分で認めてるんじゃないか?」
「ああ。何かそういうところがアムロ少佐とそっくりだな」
「行動がいつも一緒だったから似るんだろ」
「成程」
 二人はヒソヒソとブライトに聞こえないように話をしていた。ブライトはそんな二人に気付かず昔を思い出していた。
「思えば頼りない艦長だったと思う。だが多くの戦いを乗り越えて私もアムロも変わった」
「とりわけアムロ少佐は」
「そうだな。あそこまで凄い奴になるとは正直思わなかった」
「そうだったんですか」
「連邦の白い流星。今ここにいないのが残念だ」
「確かに。アムロ少佐もいるとグッと楽になるでしょうね。
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