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リリカルってなんですか?
無印編
第二十一話 後
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 時空管理局の人たちの話し合いも終わり、本格的な調査は明日から、ということで帰宅した僕は、親父を抜いた家族全員で晩御飯を食べていた。ちょっと前なら僕と母さんだけの寂しい食卓だったが、今はアリシアちゃんとアルフさんを加えた四人で食事しているため、寂しいというような雰囲気はない。ちなみに、秋人は昼間の散歩で疲れたのか、今は部屋で寝ている。

 座っている位置は、長方形の四角いテーブルに対して、長い一辺にアリシアちゃんとアルフさん、その正面に僕。短い一辺に本来なら親父、もう片方に母さんが座っている。

 アルフさんは目の前の食事をがつがつ食べ、アリシアちゃんが楽しそうに今日のことを話してくるのを聞きながら、そういえば、とふとあることを思い出していた。

「ねえ、母さん、今年のゴールデンウィークは特に用事はなかったよね?」

「そうね。まだ、秋人が小さいから今年も無理でしょうね」

 去年よりも大きくなったとはいえ、まだ秋人は一歳半ぐらいだ。そんな秋人をどこかに連れて行くのは無理があるだろう。いや、連れて行けるかもしれないが、本当に楽しめるかどうかは疑問である。だから、どこかに行く予定はなし、と。

 その後にチラリとアリシアちゃんのことを見たのは、彼女のことも考えてだろう。まだ、この家に着てから一週間も経っていないのだ。本人と話しているとそんなことは忘れてしまいそうなぐらいに馴染んでしまっているが。そんな彼女を慮れば、いきなり家族総出でどこかに出るよりも家で親睦を深めたほうがいいのだろう。

 しかし、よかった。もしも、何か予定を立てていたら、計画が崩れるところだったから。

「それで、ゴールデンウィークにアリサちゃんの家族から温泉旅行に行かないか、って誘われてるんだけど、行ってもいいかな?」

「アリサちゃんって、何度か家にきた女の子よね?」

 アリサちゃんとすずかちゃんは一応、母さんとは面識があった。過去に家に何度か遊びに来たときに顔を合わせているからだ。僕の家に来る友人は多いもののアリサちゃんの名前は、友人たちの中でも海外風ということもあって覚えていたのだろう。

「そうだよ」

「ご迷惑じゃないかしら?」

「一応、電話してみる?」

 流石に、他の家庭にお世話になるのに子どもだけの話で進めるのは拙いだろう。お世話になるのだから保護者同士の会話はどちらにしても必要だろう。アリサちゃんのお母さんは経営者で急がしいとは聞いていたが、夜に帰ってこられないというわけではないらしい。時々、一緒にご飯を食べているという話も聞いたことがある。だから、アリサちゃんに電話すれば、取り次いでもらえるだろう。

「そうね、後で電話してみましょう」

 話をしてくれるということは、どうやら反対ではないようだ。

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