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リリカルってなんですか?
無印編
第二十一話 中
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ると、彼女は何故か嬉しそうにしていた。

 あ、あれ?

「はいっ! 頑張りますっ!」

 まだ魔法を使って危険な目に合うかもしれないというのに、なぜかなのはちゃんは元気一杯に嬉しそうにリンディさんの提案を受けていた。これにはリンディさんも虚をつかれたのか、少し引きつった笑みで、「え、ええ、よろしくね」と取ってつけたように言うしかないようだった。

「ああ、もちろん、こちらの職員もつけますので、危険はさほどありません。というよりも、今のなのはさんが危険に合うような事態は殆どないと思います」

 心配そうな顔をしていた恭也さんに対していったものなのだろう。しかし、その心配は無意味なものだ、といわんばかりにリンディさんはなのはちゃんの手元にあるレイジングハートを見た。

 確かに危険になれば、あの大人のなのはちゃんモードが発動するのだ。たいていの問題は解決してしまうだろう。そもそも、魔法の力であのなのはちゃんに傷つけられる存在がはたしているのか? 甚だ疑問だった。

 さて、しかしながら、なのはちゃんが手伝うというのであれば、僕も手伝うべきだろう。始めたのは僕となのはちゃんだ。ならば、最後まで付き合うべきであろう。

「はい、すいません。僕も手伝いたいんですけど……いいですか?」

 僕の突然の提案に誰もが―――いや、なのはちゃんを除く全員が驚いていたが、リンディさんは、少し顎に手を当てて考えると、にこっと笑みを浮かべて言う。

「了承」

 こうして、僕となのはちゃんのジュエルシード捜索はもう少しだけ続くことになるのだった。



  ◇  ◇  ◇



 話し合いが終わった後、僕となのはちゃんはクロノさんに案内されてアースラの一室へ案内されていた。そこは倉庫のようなもので、いくつか鍵のかかったボックスが並んでいた。中身が何なのか僕たちには知る由もない。だが、物珍しさに周りを見ていたが、やがてクロノさんがそのボックスの一つを開くとその中から、一枚のカードを取り出し、僕に差し出してきた。

「これを君に貸そう」

「これは?」

「デバイスだ。本当は武装隊の隊長クラスの支給用デバイスで、汎用性があるから君にも十分に使えると思う」

 クロノさんのさらなる説明によると、デバイスとは魔法を使う際の補助器のようなもので、レイジングハートのようなインテリジェンスとクロノさんのデバイスであるS2Uのようなストレージデバイスがあるようだ。僕が借りたデバイスもストレージデバイスで、武装隊という戦うための部署の隊長クラスの人たちが使う支給用のデバイスだ。

 隊長用なんて借りて大丈夫なのかな? と思ったが、どうやら僕の魔力を考えるを隊長クラスのデバイスでないと壊れる可能性もあり、隊長クラスのデバイ
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