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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
決戦
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「サザンクロスが敗れたそうだな」
「ハッ」
 暗黒の部屋の中で怪人達が人としての姿で跪いていた。そして前に蠢く何かに対して答えていた。
「ゼクロスの特攻を受けまして」
 その中央にいるヤマアラシロイドがそう報告した。
「そうか。そして暗闇大使はどうしておるか」
「只今手術を受けられております。どうやらかなりのダメージであったようで」
「そうだろうな。本来ならば死んでもおかしくはないのだからな。サザンクロスはあの男の分身なのだからな」
「そうだったのですか」
 これにはヤマアラシロイド以外の怪人達も驚いた顔をした。
「そうだ。サザンクロスは暗闇大使の脳波による完全なコントロールを受けていた。その動きもあの男の身体と連動していたのだ」
 首領はそれに対しそう答えた。
「感覚も直結していた。だからダメージもそのまま受けるのだ」
「そうだったのですか。だからダメージを」
「そうだ。そしてその傷は如何程か」
「思わしくありませぬ。ですが御命に別状はないかと。手術の後ですぐ復帰できるものと思われます」
「それは何よりだ」
 首領はそれを聞いて安心したような声を出した。
「やはりライダー達との戦いにおいてはあの男の力が必要だからな」
「ハッ」
 皆その言葉に対して頭を垂れた。
「そしてゼクロスは今どうしているか」
 彼はそこでゼクロスについて尋ねてきた。
「あの男がそう簡単に死んだとは思えぬのだが」
「その通りです」
 ヤマアラシロイドがそう答えた。
「重傷を負いましたが生きているようです。あの特攻でも死ななかったようです」
「そうであろうな。ライダーはそう簡単に死んだりはせぬ。だからこそ油断してはならんのだ」
「ハッ」
「だがそうそう動けはしまい。かあんりのダメージを受けているのは事実であろうからな」
「仰せの通りでございます」
 ヤマアラシロイドはそう返した。
「暫くは休ませておきたいが。そうも言っていられぬ状況だ。回復を急がせよ」
「わかりました。科学班にはそう厳命しておきます」
「頼むぞ。そして」
 首領はここで言葉をかける相手を変えた。
「タイガーロイドよ」
「ハッ」
 ヤマアラシロイドの横に控えていた三影がそれに応える。
「・・・・・・・・・」
 ヤマアラシロイドは横目でそれを見ていた。心中何か思うところがあったようだがそれは一切出さない。
「ここの守りは万全であろうな」
「無論です」
 彼はそれに答えた。
「既に各所に戦闘員達を配しております。そしてその連携も整えました」
「そうか、ならば良い」
 首領はそれを聞いて満足そうに言った。
「やはり貴様にここを任せたのは正解だったようだな」
「有り難き幸せ」
 褒め言葉を受けてそう答えた。
「何時でもライダー達を迎
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